2002/10/25
バスマスター・サザン・オープン第2戦
初日


 B.A.S.S.バスマスター・サザン・オープン第2戦が10月24〜26日の日程で、アラバマ州ピックウィック&ウィルソン・レイクを舞台に開催されている。波乱を呼ぶ大会になるだろうと大会開始前から囁かれていたが、初日からここまで差がつく大会になろうとは、誰も想像していなかったであろう。
 同大会のプロ部門には196名参戦しているが、初日、ナント94名がノーフィッシュでフィニッシュするという大事態が発生した。これほどまでにパターンが噛み合わない大会も珍しいのだが、それはこの2つのフィールドがラージマウス・パターンとスモールマウス・パターンとで大きく釣果を分けた結果にあるのだろう。プレビューでも記したことだが、スモールがピックウィックで全盛となる時期にはまだ数週間早く、時期を先取りして動くスモールの個体数が少なかったことから、選手が予想した展開にはならなかったのだろう、というのがおおよその仮説だ。
 
 そして、この釣れないコンディションの下で観衆の注目を一斉に浴びたのは、アマチュア部門からエントリーしている、チャック・サーローであった。彼のウエイトは、ナイスな5.7lbと5.2lbを含めた4尾で15.05lb。このウエイトは、プロ部門の首位を獲得したボイド・ダケットの14.10lbを余裕で上回る成績である。
 サーローは、「今日はパートナーに恵まれた。バイトがあればアワセられたし、グッドサイズも釣り上げることができた。ただ、パートナーには悪い気もしたが……」と語った。
 そのパートナーとはスコット・マーチンで、1尾もウエイインすることができなかったが、「彼は釣り上げるたびに気が狂ったようにはしゃいで、それを見ているだけでも楽しい日が過ごせた」と言っている。
 
  プロ部門1位のダケットは、5.9lbのスモールマウスを含んでおり、このコンディションの下でのリミットメイクも大したものである。
  また、暫定2位のティム・ホスキンスのウエイト、13.10lbには4パウンダーのラージマウスとスモールマウスを含んでいるのだが、「このラージをクランクベイトでかけて、ネットに入れようとした瞬間、横からスモールが出てきてこのルアーに引ったくったんだ。それで慌てて2尾を一緒にネットに入れた。あまりの驚きに、心臓を取り出して自分でマッサージしようかと思った」といい意味でのハプニングを語っている。
  
   その他上位、注目選手の順位は、3位にはFLW Tourで活躍するウェスリー・ストレイダー、7位にも同じくFLWからクリス・バームガードナー、14位にチャック・エコノモーが入っている。地元のティム・ホートンは1尾のウエイインで67位と出遅れている。また、西海岸からはバイロン・ヴェルヴィックが35位、アーロン・マーテンスが65位に入っている。