2002/10/7
B.A.S.S.新ルールとClassicへの出場権

 
今シーズンのB.A.S.Sオープン戦は昨年までのスケジュールとは異なり、ツアー戦が開催されているシーズン中にオープン戦が重ならない方法を導入した。新分割された3地区で開催されるオープン戦は8月からスタートし、遅くとも11月中旬には全日程が終了する。ツアー戦は、来年1月からスタートする予定だ。
 今期、先頭を切ってオープン戦が進行したノーザン地区は、10月3〜5日にかけて開催された第3戦をもって同地区におけるすべての日程を終了した。これにより、同地区の総合成績が発表されたのだが、これが意味するのは、現時点ですでに2003年度バスマスターズ・クラシックへのクオリファイアーが5名確定したということである。
 
 新ルールの下でオープン戦からクラシックへクオリファイされるのは、各地区から総合成績のトップ5名。
 では、ノーザン戦から2003年度クラシックへの切符を手中にした選手をリストアップしてみよう。1位:コビー・クレイガー、2位:リー・ベイリーJr.、3位:マイケル・アイコネリ、4位:ランドール・ローミッグ、5位:デビッド・リフェブレの5選手だ。
 
 しかし、B.A.S.S.は、今期から“クラシック出場の権利を使用するための条件”というものを新導入した。これは、“ツアー戦に参戦する選手でオープン戦に参戦しクラシック出場枠を得た場合、この出場権利を行使するためには、1月から開催されるツアー戦に最低6戦参戦しなくてはならない”というものだ。各オープン戦にはツアー参戦プロも多数参戦している。つまり、“ツアーのスタートを待たずにクラシック出場が決定したので、ツアーには参戦するのをキャンセルしてクラシックにだけ出場する”ということは許されないわけである。
 わかりやすく説明すれば、2002年度クラシック・チャンピオンのジェイ・イエラスは、2003年度のクラシック出場権を持っている(ディフェンディング・チャンピオン枠)。もし彼が今期クラシックに参戦したければ、ツアー戦に最低6戦に参戦しなければ、この権利が剥奪されるということである。
 
 2003年度クラシックへの出場が決定した上記5名の内、リー・ベイリーJr.とマイケル・アイコネリは昨シーズンにツアー戦に参戦していたため、1月から開催されるツアー戦に最低6戦参戦しなくてはならない。いわゆる“仮出場権”を獲得した状態といっていいだろう。
  他のメンバー、たとえばコビー・クレイガーはB.A.S.S.のオープン戦に参戦したが、彼はFLW Tourをメインに参戦する選手であるため、同ルールに該当しない(彼はB.A.S.S.ツアー戦に参戦していない)。また、ランドール・ローミッグやデビッド・リフェブレは、昨年度のツアーに参戦していないので、彼らにも同ルールは該当しない(彼らはB.A.S.S.のみに参戦している)。
 ちなみにマイケル・アイコネリは、両ツアー戦に参戦している。
 
 オープン戦の総合成績のトップ15名は、1月から開催されるツアー戦へ自動的にクオリファイされる。全3地区から新たにトータルで45名がツアー戦に参戦することになる。
 ノーザン戦のトップ15名を見てみると、15名中昨シーズンのツアー参戦リストにないメンバーは、たったの5名である(コビー・クレイガーも含む)。それ以外の10名は、昨シーズン、ツアー戦に参戦していた選手だ。
 
 このオープン戦総合成績の16〜50位は、来期のオープン戦に自動的に参戦できる権利が与えられる。
 
 新ルール導入後初のシーズンがはじまったB.A.S.S.ではあるが、今後、選手たちの要望により、詳細が毎シーズン変化していくことだろう。ウワサではオープン戦の地区わけを現在の3地区から5地区にする案もすでに挙がっているらしい。まずは、今シーズンの流れを作るすべてのオープン戦が終了し、ツアー戦が無事にスタートすることを望みたい。