春の陽気に包まれた、JBII山中湖第2戦
   
1位 :加藤智・澤勝義チーム
 
3位:佐古井・鈴木チーム
2位: 吉田・冨永チーム
山中湖とは思えぬくらいのビッグフィッシュ。4月後半〜5月後半は、このサイズがもっとも多く釣れる時期である

 4月23日、JBII山中湖第2戦が開催された。山中湖は、先週から昨日までの天気がウソだったかのように晴れ渡った。特に大会前日は風が強く、参戦選手の多くは、山中湖南側のシャローに風によって寄せられるベイトフィッシュ、それをストーキングするバスを攻略するパターンを持っていた。
 しかし、大会当日、朝はほどよい気温だったが、午前10時くらいにはTシャツ姿でもよいほどの陽気になっていた。実際に湖上で競技をしていた選手はまだ肌寒かったと述べているが、ショアにいる限り、山中湖の山桜を見て回る人たちにも、半袖姿が多く見られた。
 午前11時ごろまで多くのエリアがベタナギ状態だったが、突然ほどよい風が吹きはじめる。水温は12度。気温は18度。風のないシャローエリアの水温は、13度以上あったかもしれない。これが、多数の選手を苦しめる結果となったようだ。
 


 帰着1番でウエイインした吉田良典・冨永敏チームは、「今日はイイ釣りができた。風のパターンだったので、風が出るのを待っていた感じです。でも、終了1、2時間に風が出て、グッドサイズのバスを揃えられた」と語った。
 続いて、2番で帰着したのは、佐古井拓二・鈴木康博チーム。ナント、彼らもグッドウエイトを持ち込んでいた。
 「自分たちのパターンで釣りができなかった……」という選手が多い中、実はウエイイン率は80%とかなりいい。プリスポーンバスのシチュエーションをどのように攻略したのかが、気になるところだ。

 では、3位チームのパターンから解説しよう。3位には、さきほど触れた佐古井・鈴木チームが入った。彼らは1日中、第2水中島をターゲットとしたらしい。「ジグヘッドにアライブシャッドのコンビで1日中ネバリました」という。「昨日の午後から爆釣したので……今日はそこに残ったバスを釣ったというか、このエリアではこのウエイトが限界でした」と語るが、1つのエリアから5尾・4965gはビッグウエイトだ。
 2位に入賞した吉田・冨永チームは、「スポーニングを意識したバスをシャローで捜しました」と語る。実際、この時期の山中湖には水深2〜3mレンジに新芽のウイードパッチが生えてくる。このウイードにベイトフィッシュが絡むため、これにスポーニングを意識したバスが絡む。「ジグヘッドは1/16ozで3inのリングワームをメインに使いました。ショートバイトが多くて、バイトも昨日の方がよかった」という。
 1位に輝いたのは、「長池エリアを中心に回りました」と語る加藤智・澤勝義チームだ。ウイードエッジの外をドラッギングかズル引きで釣りました。自分たちのパターンとは違ったんですが、突然釣れはじめて……」という。野本淳さんによれば、「このエリアのバスは完全にスポーニングを意識していたでしょう。山中湖は北側の方が先にスポーンに入りますしね。」と述べた。優勝チームにウイニングルアーを訊ねると、「残りの大会があるので、詳しいことはまだ伏せていたい。でも、これだけは言えます。M'sの2inシャッドにDecoyのマジックショット・ジグヘッドの1/32oz。後は、大きめのラバージグ(ビッグダディーのトレーラー)が調子よかった」と加えている。
 右は、本サイトFIELD REPORTでもおなじみの野本淳さん(左)と同大会パートナーの飯田純一さん。プラクティスの状況から、「放流バスを釣っていると、それにつられて、グッドサイズのネイティブバスのバイトがはじまるパターンを見つけた。でも、今日は一向にグッドサイズのバイトがなくて、放流バスばかりが30尾くらい釣れた。
 それでもガンバッて数尾のネイティブを取りましたけど、みんなもっといいサイズのバスをウエイインしてました。他の選手は、多くても10尾と言ってましたので、数では勝ちましたけど、重さでは……全然満足できない結果になりました」と語ってくれた。地元山中湖だけに、次の大会ではさらに上位をねらってほしい。

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