得たものは次に繋げられるのか」など、トーナメントとは本戦当日だけで完結するとは限らない。シリーズ全体を通して見てこそ、そこにドラマが生まれてくるものなのだ。
ベテラン勢に囲まれ、ルーキーがどこまでできるのか……それもまたドラマである。 優勝したアングラーの釣り方だけが知りたいのであれば、雑誌の立ち読みで充分だ。それ以外、それ以上の何かを“見る”ことで、第三者でもより楽しむことができるのでは……そんな思いから、このコラムをスタートさせたのだ。
というわけで、今回からルーキー・アングラーのルーキー・イヤーに着目することで、新たなトーナメント観戦の楽しみ方を探求したいと思っている。 もちろん、このコラムはW.B.S.トーナメントの、いわば“サイド・ストーリー”である。そんなワケなので、多分に私的な思い入れなどが入り込んでくると思うが、その点は御容赦いただきたい。
同ドラマの主人公は岩城真路さんと稲葉隆憲さんの2名である。彼らが演じるドラマを私の私的観点で解釈し、彼らのルーキー・イヤーを追い続けるつもりである。
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