12月8日に開催されたW.B.S.第1戦レポートとともに、今回から同団体のアングラーについて、大会結果とは別のアングルで紹介するコラムをスタートした。タイトルは、「The Rookie Year」そう、主役はルーキーだ。
 
 同コラムをスタートさせる理由は、「優勝したアングラーだけが、その大会の主役ではない」というドラマをお伝えしたかったからだ。
 ノンボーター登録をしていたアングラーが、新シーズン開幕とともに、ボーター登録をして参戦する。彼らは数年間、同団体に参戦していながら、そのシーズンはまったく白紙からのスタートとなる。つまり、ゼロからのスタート、ボーター・ルーキーの年となる。
 ルーキー・イヤーは、一生に一度のこと。1年めから好成績を残せるアングラーもいれば、苦戦を強いられるアングラーもいる。どちらにせよ、ルーキーでしか生み出すことができないドラマ、ルーキー・イヤーの1年を通しての生まれるドラマがそこにあると思ったからだ。
 
 本戦当日だけが大会ではない。
 「大会から大会までの期間、アングラーがどのように戦略を組み立てたか」、「本戦当日の釣果は目標どおりだったのか」、「自分が組み立てたパターンははたして正解だったのか」、「その大会から何を得たのか」、「

得たものは次に繋げられるのか」など、トーナメントとは本戦当日だけで完結するとは限らない。シリーズ全体を通して見てこそ、そこにドラマが生まれてくるものなのだ。
 ベテラン勢に囲まれ、ルーキーがどこまでできるのか……それもまたドラマである。
 
 優勝したアングラーの釣り方だけが知りたいのであれば、雑誌の立ち読みで充分だ。それ以外、それ以上の何かを“見る”ことで、第三者でもより楽しむことができるのでは……そんな思いから、このコラムをスタートさせたのだ。
 というわけで、今回からルーキー・アングラーのルーキー・イヤーに着目することで、新たなトーナメント観戦の楽しみ方を探求したいと思っている。

 もちろん、このコラムはW.B.S.トーナメントの、いわば“サイド・ストーリー”である。そんなワケなので、多分に私的な思い入れなどが入り込んでくると思うが、その点は御容赦いただきたい。
 
 同ドラマの主人公は岩城真路さんと稲葉隆憲さんの2名である。彼らが演じるドラマを私の私的観点で解釈し、彼らのルーキー・イヤーを追い続けるつもりである。

   
第1戦終了後更新
 
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スーパー・スリーデイズ終了後更新
  
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最終更新 2003年8月28日