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    つり人社
W.B.S.
釣りビジョン

Basser ALLSTAR CLASSIC 2002
2002年11月16〜17日


 今年で16回めを迎えたBasser ALLSTAR CLASSIC。JBやW.B.S.など、さまざまな団体で活躍するトッププロだけで競われるこの大会。今年の舞台は、このところオールスターでは“お決まり”ともいえる霞ヶ浦だ。ただし、霞ヶ浦とひと言でいっても、そのトーナメントウォーターは広大そのもの。霞ヶ浦本湖はもちろん、北浦や利根川など、バスボートで行ける範囲すべてが競技エリアなのだ。その規模は、本場アメリカにもひけをとらないといえるだろう。

 今回のオールスターに参加したアングラーは26名。これまでオールスターで優勝経験のある田辺哲男さん、沢村幸弘さん、河辺裕和さん、林圭一さん、本山博之さん、吉田幸二さん、吉田秀雄さんに加え、JBワールドシリーズで活躍している柳栄次さん、小島宏さん、加藤誠司さん、関和学さん、小山隆司さん、小野俊郎さん、関千俊さん、大塚茂さん、泉和摩さん、庄司潤さん、深江真一さんが参加。さらに、JBからは成田紀明さんと山木一人さんが初選出。また、今年はアメリカと日本の両方で活躍している下野正希さん、清水盛三さん、さらにあの並木敏成さんと、ベテランとして知られる菊元俊文さんが参加。W.B.S.からは3度めとなる西村嘉高さん、そして初参加の狩野敦さんという顔ぶれ。
 多くの選手たちがプラクティスに入っていたトーナメント直前は、比較的穏やかな天候ということもあってかなりの高ウエイトが期待されていたようだ。しかし、当日はどんよりとした雲が立ち込め、さらにそれまではまったく吹いていなかった北西からの強い風に見舞われた。
 
スタートからわずか数分後、いきなりドラマは起こってしまった。なんと清水盛三さんのボートが船外機のトラブルによってスローダウン。今年はアメリカのトーナメントに積極的に参加していた清水さんにとって、なんとオールスターでのボートトラブルは3年連続。清水さんはこのトラブルによって、大きなタイムロスを強いられてしまった。さらに、帰着時間の30分ほど前には小山隆司さんもギアのトラブルに見舞われ、初日ノーウエイトという厳しい滑り出しとなってしまった。
 オールスタークラシックはキーパーサイズが30cm以上、バッグリミット5尾で競われる。しかし、悪天候によって水温が急激に下がったこともあり、フィールドは予想を上回るタフコンディションとなっていたようだ。なにしろ、初日のウエイインにおいて、バッグリミットを達成したアングラーは皆無だったのである。

 この悪条件の中、初日のトップに立ったのはオールスター初出場の成田紀明さん。3尾でのウエイインながら3310gをマークした。2位にはやはり3尾で3210gをウエイインした深江真一さん、3位につけたのも3尾でのウエイインとなった吉田幸二さん。ウエイトは3070gだった。以下、4位には関和学さん、5位には西村嘉高さんと林圭一さんが同ウエイトで並ぶという状況。全体的にウエイトが伸び悩んだということもあり、優勝の行方はまったくわからないという展開である。なにしろ、状況がよければ5尾で6kgを上回るウエイトもありあるフィールドだけに、誰もが逆転の望みを抱いていたことだろう。
 「天候が回復してくれれば……」という多くのアングラーの期待を裏切り、トーナメント2日めもどんよりとした空の下でのスタートとなった。ただし、前日とは異なって時折陽射しが見えるなど、体感気温は前日よりやや高めという印象。ビッグウエイトに期待も高まる。
 しかし、2日めのウエイインでは期待されたビッグウエイトはなかなか持ち込まれない。それどころか、前日に好成績をマークしたアングラーたちが続々と失速していった。前日トップの成田紀明さん、2位の深江真一さん、4位の関和学さんらが無念のノーフィッシュ。これにより、大きく順位が動くことになった。
 なにより健闘が光ったのがベテラン勢だ。前日はボートトラブルによってゼロウエイトを喫した小山隆司さんが見事にリミットメイクを達成、4390gというこの日のトップウエイトをマーク。さらに、初日は2尾でのウエイインに終わっていた沢村幸弘さんが、やはりリミットメイクを達成して3940gを持ち込んだ。
 注目されたトップ争いは、前日5位タイの西村嘉高さんが4尾を持ち込んで合計5170gで暫定首位に。そして、最後の最後にウエイインに現れたのはディフェンディングチャンピオンの本山博之さん。本山さんは必要最低限ともいえるリミットを見事に達成しており、さらにライブウェルから取り出した最後の魚は1kgを楽々超えるビッグフィッシュ。この日3810g、合計6210gをマークして2年連続3回めとなるオールスター制覇を成し遂げた。
 本山さんは大会初日の水温低下によって、すでに霞ヶ浦は冬に入ったと判断。2日めは冬用のタックルを持ち込み、チューニングを施したシャッドプラグをメインに使用し、見事26名の頂点に立ったのである。

 なお、今回のオールスタークラシックのもようは株式会社つり人社から12月に発売予定の月刊Basserで詳細なレポートが掲載される予定になっている。さらに、スカイパーフェクTV!753チャンネル、釣りビジョンでは11月24日に大会のもようが放映される予定。

最終順位表