今回参加したのは8月3日の霞ヶ浦で行なわれた53Pick
UP!霞ヶ浦クリーン大作戦。好天に恵まれた当日の集合時間は朝8時30分と事前に事務局よりアナウンスされていたにもかかわらず、現地には朝早くから多くの参加者が詰めかけていた。開始を待っている参加者の顔ぶれを見ると、遠方のナンバープレートをつけた車や、自転車や徒歩で現地に来ている近隣の親子連れなど、実に多彩である。受付では行列ができるほどの盛況ぶりで、参加者の釣り場の美化に対する関心の高さをうかがわせる。
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朝早くから多くの参加者で賑わった土浦新港。トーナメントとはまたちがった雰囲気。 |
受付で参加費\1,000を払うと53Pick
UP!のロゴがあしらわれた参加賞のキャップとステッカー、ピンズが渡される。続いてゴミ袋が渡され、必要な人にはゴミをつまむ道具を貸してもらえる。そして最後によく冷えたペットボトルの飲み物とこの暑さに負けないためのドリンク剤をもらったら、いよいよゴミ拾いのスタートだ。今回の対象エリアは霞ヶ浦とその周辺。受付をすませた後は受付周辺のゴミを拾ったり、岸沿いや霞ヶ浦への流入河川をさかのぼりながらゴミを拾っている。車で来た人たちは自分たちが普段釣りをするエリアのゴミを拾うためだろうか、車で土浦新港を後にしていった。
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車で移動しながらゴミ拾いをした人も多く、新港から遠く離れた所でもゴミをひろう姿が見られた。 |
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53pick upキャンペーンのロゴ。 |
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エリアは霞ヶ浦周辺となっているので、土浦新港だけでなく、外のようすも見に行ってみた。玉造方面に行く道路を車で走っていると、ふくらんだゴミ袋を積んだ車とたびたびすれ違う。岸が見える場所ではゴミ袋を手にした人たちが熱心にゴミを拾っている姿が見られ、いつもの霞ヶ浦周辺でみられる光景とは少し違った雰囲気。
11時の帰着(?)時間が近づくにつれ、一杯になったいくつものゴミ袋を手にした人たちが続々戻ってくる。車で参加した人たちの中には車内だけでなく、屋根までゴミ袋で満載にして帰ってきた参加者もおり、集めたゴミを回収するためのトラックのコンテナが見る間に一杯になってゆく。切れ目なく帰ってきた人たちが持ち込むゴミ袋の量が、今回のゴミ拾いが大成功であったことを物語る。
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家族全員で参加した人たちも多く見られた。 |
参加者の顔ぶれがさまざまなら、コンテナを一杯にしたゴミもまたさまざまだ。ラインやワーム、吸い殻や空き缶で一杯になった袋なども見られるが、自転車のフレーム、車の部品などの生活に関係したゴミも多く、釣り場の美化は釣り人だけの問題ではないことを思い知らされる。
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それらの大量のゴミの中で残念だったのは、エレキ用のバッテリーがかなりあったこと。バッテリーは重いものだが、釣り場の水質への影響などを考えると、持ち帰ってから処分するなどしてほしいものだ。
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多くみられた親子での参加。こうして釣り場の美化の精神が受け継がれてゆく。 |
今日一日で回収されたゴミはトラックのコンテナを一杯にするほどの量であったが、参加者からは「ゴミは年々減っているようだ」という声が聞かれた。釣り場のゴミだけでなく、昨今の環境問題に対する関心の高まりも関係しているのだろうが、ゴミが減っているというのは喜ばしいことではないだろうか。
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わずか数時間でこれだけのゴミが集まった。
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ゴミを回収し終えてからは、今回の成果であるゴミの詰まったコンテナの前で記念写真。自分たちが親しんでいるフィールドを、8月の炎天下をものともせずにきれいにした後だけあって、全員とてもいい笑顔で写真におさまった。その後、場所をすぐそばの京成ホテルへと移して慰労会が開かれた。夏の炎天下でのゴミ拾いで汗を流した体によく冷えたビールで乾杯した参加者たちには、いつも飲むビールよりもはるかにおいしく感じられたことだろう。
冷たいビールを飲んで、喉の渇きもひと段落したころからは、お楽しみのオークションタイム。ここでは今回の53Pick UP!に協賛した個人、法人から寄せられた様々な品物がオークションにかけられた。オークションでは、思わぬお宝の出品や、落札者へのおまけのプレゼントなどが登場。会場は大いに盛り上がり、参加者はトーナメントとはまた違った雰囲気を楽しんだようだ。
身近な釣り場をきれいにすることがこんなにも気分がよく、楽しいものであったのかと感じさせてくれた「53Pick UP!夏の陣」。ゴミのない釣り場を見たときの気分のよさが、このイベントが全国に広がっている理由なのではないかと思う。
この後も、全国各地で展開された53Pick UP!キャンペーン。このイベントがさらに広まって、全国どこへ行ってもきれいな釣り場で釣りが楽しめるようにしたいものだ。
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