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 第32回Bassmasters Classicがいよいよ開催される。今日は開催を25日に控え、プラクティスの状況やフィールドのコンディションをお伝えしよう。
 
 アラバマ州レイ・レイク・エリアには、毎日、夕立(スコール)が発生している。これは、その地域の気温が高いことと海が近いことが原因だ。レイ・レイクはメキシコ湾からおよそ4時間ほど北に位置しているが、それでも影響を受ける。 
 連日の夕立とは別に、現在、この地域の天候は晴れのち曇りの状態で、レイク付近は非常に蒸し暑い。
 また、フィールドのコンディションもあまりよいとはいえない。アラバマ州独特のマッディーウォーターのエリアもあるが、雨はさらに水質を悪化させている。特に上流部は、いわゆるディンジー・ウォーター(カフェ・オレのような色)に化している。しかも水量は普段より多く、Classicが開催されている最中に元の水位に戻る気配はない。
  
  そこで救いの手となるのが、現在出ている降水予報だ。大会中に降水があれば(または曇りが続けば)、ダムは放水するだろう。
  ただし、これはアングラーにとってグッドニュースでもあるのだ。放水によってレイク全体にカレントが発生すれば、食物連鎖によってプランクトン→ベイトフィッシュ→バスの活性が一気に上がる。「バスは、カレントがない状態でフラフラとサスペンドしている。だが、カレントができれば、ストラクチャーにタイトにつくため、的が絞りやすい」と出場選手のスコット・ルークは語っている。
  
  アラバマ州の夏は暑く、電気の消費量も多い。それに伴い電力の供給が要求される。レイ・レイクはアラバマ・パワー(地元の電力会社)の水力発電に使用され、放水によって電気を作り出している。その日の気温上昇がマックスに達すると、電気の消費量も多くなるため、そのマックスの時間帯に合わせてダムは放水する。このもっとも暑くなる時間帯が11〜14時。すなわち、放水=カレントが生まれるのはこの時間帯だろう予測するアングラーも多い。
  ということは、カレントをパターンとした選手は、午前中を厳しい状態で過ごさなければならないかもしれない。
  
  ディープをパターンとした選手が多いのは、回遊性の高いスポッツからベターなバイトをえるチャンスが多いと絞り込んだからだろう。
  優勝候補のケビン・バンダムは、「この大会は、典型的はサマーフィッシングになるだろう。バイトが少ないし、釣りはスローになる。ディープの若干冷たい水の方がバスも多少アクティブのようだ。ボクとしては、天気が崩れてくれた方が有利だね」とタフな状況を伝えている。
  また、日本人アングラーの桐山孝太郎さんも「全体的にタフで、スローです。プラクティスではあまりいい反応をえられませんでした。ただ、10ポンドオーバーのキャットフィッシュは釣りましたよ(笑)」と答えてくれた。
  
  レイ・レイクのマリーナ(パラダイス・ポイント・マリーナ)からウエイインが行われる会場(ジェファーソン・シビックセンター)までは、60マイル。およそ1時間の道のりだ。暑い日差しの中、バスを生きたままウエイインすることも至難のワザとなりそうだ。

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