・第5回 JBワールド第4戦(芦ノ湖)



写真提供:NBC NEWS

トーナメント最終日(2003.6.22.)

初日が荒天のために中止となったため、今日がトーナメント最終日。
ワールドシリーズは3日間が基本なので、やはり短いという感は否めない。
今日の結果は1尾で1016gで36位、ノーフィッシュだった昨日との総合成績は53位。
正直なところ、今回はまるでダメだったという感じだ。
まず第一に、コンディションの判断が間違っていた。
プラクティスの段階では芦ノ湖が全体的にポストスポーンだと感じていたのだが、
実際には天候の回復、水温の上昇とともにシャローにはベッドが増えていたのである。
つまり、まだスポーニングは進行中であり、天候が悪く水温が低かったために一時的な中断状態だったわけである。
もちろん、スポーニングはサイズのいいバスからはじめるため、いいサイズのバスがポストスポーン状態だったのは間違いない。
これは上位入賞者のコメントからもわかるが、ウエイトのいいシャローのバスはスポーニングを終えていた可能性が高いのだ。
スポーニングを終えたバスがシャローに留まって体力を回復させるというのは、
琵琶湖のリーズエリアなどでは「よくある話」とされることが多い。
そんなバスが、今回は超シャローのカバーに留まっていたということだ。
プラスティスの段階でシャローのカバーにバスがついていることはわかっていたのだが、
これがウイニングパターンになりえるほど強力なものだとは、まったく考えつかなかったのだ。
実は、この傾向はトーナメント2日めに「気付くべき」だったことで、
私自身もシャローの桟橋でグッドサイズをバイトさせていたのだ(バラしてしまったが)。
バラしてしまったのは自分が下手なのでしょうがないが、
シャローのカバーにグッドサイズがいることに気付いていながら、自分のパターンをアジャストできなかったのが情けない。
トーナメントを終えてから自分のミスに気付くことは少なくないのだが、
はっきり言って、今回は「惨敗」だと言わざるをえない。
まだまだ未熟だということに気付かせてくれた芦ノ湖のバスたちに感謝をしつつ、
せっかくこういう場を与えてもらっているのだから、 次回はトーナメンター人生を賭けるつもりで頑張るつもりだ。



日本のバスの故郷、芦ノ湖。気合いは充分だったのだが、まさに惨敗
といえる結果に……次回こそ、リベンジだ  写真提供:NBC NEWS


トーナメント2日め(2003.6.21.)

みなさんすでにご存じのとおり、昨日のトーナメント初日は荒天のために中止となった。
風が強く、さらに濃霧が重なったため最悪のコンディションで、中止はやむなしだったと思う。
気持ちを切り替えて臨んだ今日の2日めだったが……結果は残念ながらノーフィッシュに終わってしまった。
3回ほどミスバイトがあったのだが、これは自分の腕が悪いせい。
それよりも大きなミスは、天候の回復によるコンディションの変化を読み切れなかったことだ。
プラクティス期間は雨が降っていて、さらに風も強かった。
この強風が昨日まで続き、今日になってピーカンになったのだから、当然タフになることは予想していた。
しかし、実際には私の予想以上にタフコンディションになっていたのである。
このあたりは、自分の実力。
明日はなんとか意地を見せたいと思う。
くそ っ。


プラクティス(2003.6.19.)

今回はいよいよワールドシリーズの第4戦。
このトーナメントにおけるひとつのキーが、会場となっている芦ノ湖というフィールドだ。
ご存じの方も多いと思うが、この芦ノ湖ではソフトベイトの使用が禁止されている。
当然のことながら、今回のトーナメントでは一切のソフトベイトが使用できないわけである。
このレギュレーションのため、しばらくメジャートーナメントが開催されなかったこともあり、
私にとって、芦ノ湖はトラウトのフィールドというイメージが非常に強い。
事実、バスだけをねらっての釣りというのは今回が二度めであり、
決して得意なフィールドとは言い難いのだ。
しかし、個人的にはラバージグやハードベイトは得意なルアーでもあるため、
ソフトベイトが使えないからバスが釣れないという意識はあまりない。
昨日、今日とプラクティスを行なったのだが、フィールドのコンディションは素晴らしく、
バスもサイズ、コンディションともに非常にいいと感じている。
これはおそらくソフトベイト禁止というルールのお陰もあると思う。
2週間前にプリプラクティスで訪れた際にはまだまだ多くのネストが残っていたが、
すでにネストは少なくなっており、ポストスポーン状態だといえるだろう。
ただし、昨日と今日は天候がいまひとつで、なにより濃い霧が発生するのが厄介だ。
このため、移動にも時間がかかるため、天候への対応がひとつのキーになるだろう。
そして気になるのがフィッシングプレッシャーだ。
ラバージグやハードベイトはフィッシングプレッシャーの影響を受けやすく、
これをいかに克服するかが試されるトーナメントになりそうな気配だ。
プラクティスでは1kgクラスのキーパーを釣っているものの、
これが本戦で釣れてくるかどうかが勝負の分かれめになるだろう。
プラクティスで押さえたエリアで、いかにポストスポーンのバスをキャッチしていくか……。
これを念頭に置いて明日からの本戦に臨むつもりだ。