・第4回 JBマスターズ第3戦(河口湖)


トーナメント最終日(2003..6.1.)


JBマスターズ第3戦は13位で終わった。「あと一歩」という気持ちが大きいが、これもま
たトーナメントの難しさなのである……これからも頑張るぞ、と。
写真提供:NBC NEWS

 

今日はトーナメント最終日。
ワールドシリーズとは違い、2日間という日程はやはり短く感じられる。
結果から書いてしまうが、今日はリミットメイクを達成できず3尾でのウエイインとなってしまった。
ウエイトは1876gだったものの、全体的にウエイトが伸び悩んだこともあり、2日めの成績は22位。
総合ポイントでは13位という結果で、順位としてはまずまずといったところだろうか。
今回はプラクティスの時点で書いていたように、ポストスポーンのバスとサイズのいい放流バスをメインにねらった。
ただし、ポストスポーンのバスは朝だけしか口を使ってくれず、
さらに今日は9時半ごろから日も射してきたため、昨日よりタフコンディションだったといえるだろう。
メインに使用したのはノーシンカーのバレットとラバージグである。
バレットは3インチをワッキーリグで、2インチをオフセットフックで使ったのだが、
このノーシンカーでのねらい方はフォーリングのみである。
サイズのいいバスはサスペンドしていたため、スローにフォーリングさせて、
着底したら一度だけ軽くリフティングさせ、バイトがなければピックアップするというもの。
これに対して、ラバージグは着底させてからボトムバンピングさせて、
サスペンドしているバスにアピールさせる方法でねらった。
つまり、ノーシンカーでは表層から、ラバージグではボトムから
サスペンドバスをねらったわけである。
ボトムでバイトしてくるバスはサイズが小さかったため、とにかくサスペンドしているバスだけをねらうことにしたのだ。
なお、ラバージグはケイテック・モデル4の7gと9g、トレーラーはゲーリーグラブ3インチを使用した。
今回の私のメインエリアは、さかなや沖の溶岩帯である。
ポストスポーンのバスは鵜の島に近い岬状の溶岩帯をねらい、放流バスは比較的岸に近い桟橋周辺など。
キーになったのは、プラクティス時からのフィッシングプレッシャーだった。
狭い河口湖ということでエリアには多くのアングラーが出入りしていたため、やはりバスはかなりナーバスになっていたようだ。
バイトの多くはディスタンスを長めにとったとき……つまり、ロングキャストでねらったときに集中していた。
この釣り方自体はしばらく通用すると思うので、河口湖に釣行する予定がある方はぜひ参考にしてほしい。
今回は13位という結果ではあるが、湖の状態はかなりわかっていただけに「あと一歩」が足りなかったと思う。
これまでにも同様の順位からお立ち台までまくったことが何度かあっただけに、チャンスを逃したという気持ちも強い。
なにより、今日は11時前には3尾をキャッチしていたため、
ラスト2時間でせめて1尾でもキャッチしていれば……という思いもある。
「順位としてはまずまず」と書いたものの、やはり自分自身としては「まだまだ」という悔しさのほうが大きい。
なんとかこの悔しさを晴らせるように、次のトーナメントでも全力を尽くしたいと思う。



写真提供:NBC NEWS


トーナメント 初日(2003.5.31)


写真提供:NBC NEWS

いよいよトーナメント初日。
今日は天気予報どおり、台風4号の接近にともない、朝から大雨という天候になった。
この天候によってバスの食い気も高まると予想していたが、意外にもハードベイトなどに対するバイトは多くない。
天候が崩れることでバスの活性が上がるという希望的観測は外れてしまったものの、
これは活性というより、トーナメントアングラーによるプレッシャーが原因だろう。
もっとも、昨日書いたように、今年の河口湖はウイードが少ないため、ポストスポーンのバスがつくスポット自体が多くない 。
それだけに、エリア自体を大きくとらえる必要があるわけだ。
その意味で昨日のプラクティスは有意義であり、
基本的にはプランどおりの釣りをすることができたと思っている。
結果的に私は8尾のキーパーをキャッチし、5尾のウエイトは2670g。
順位としては35位という結果になった。
この結果に必ずしも満足してはいないが、なにしろ数グラムで順位が大きく変動してしまう河口湖、
まして参加アングラーの多いマスターズだけに、上位進出の可能性はまだまだ残されていると思う。
明日は天候が回復傾向になるため、日射しが多ければバイトはさらに少なくなるだろう。
プラクティスや今日の感触ではバスの食わせ方は合っていると思うので、
願わくば、明日は天候が回復してタフコンディションになってほしいのだが……。
はたしてどのような結果になるのだろうか。



初日は基本的なプランどおりの釣りができた。問題は明日、どれだ
けウエイトを伸ばすことができるかである。
写真提供:NBC NEWS


プラクティス(2003.5.30.)

今日は明日からのJBマスターズ第3戦に向けてのプラクティス。
JBのトーナメントにおいてはお馴染みのレイクではあるが、
時期や天候など、わずかな変化でもまったく違う湖なってしまうだけに、気を抜くことはできない。
今日のプラクティスは釣りというより、湖のコンディションのチェックを心掛けた。
まず最初に感じたのは、河口湖ではほぼ全域でスポーニングが終わっているということだ。
スポーニングベッドは確認できるものの、その数は少ない。
つまり、コンディションとしては間違いなくポストスポーンだ。
ただし、ここで例年の河口湖とは異なる点がある。
というのも、今年の河口湖は水質がよくないのか、ウイードが非常に少ないのである。
例年であればスポーニングエリアの沖にあるウイードにアフターのバスがつくのだが、
今年はつき場となるウイードが少なく、エリアによってはまったくないという状況なのである。
それだけに、スポーニングを終えたバスがどれほど体力を回復しているのかなど、コンディションが把握しづらいのだ。
今日も数尾のバスは釣ったものの、この魚はまったくアテにはならない。
なぜなら、台風が接近しているため、明日の天候が崩れることは間違いないためだ。
おそらく、この天候によって、明日はここ数日は口を使わなかったバスもアクティブになるだろう。
その意味では、明日のスタート後にどれだけ早くバスのコンディションを把握し、
そのコンディションにアジャストした釣りができるかどうかが勝負になるだろう。
天候によるバスの動きや活性の変化を素早く判断するということ……。
明日のトーナメント初日は、これがもっとも大きなキーになるはずだ。