・第3回 JBワールド第3戦(弥栄湖)


トーナメント3日め(2003.5.18.)

いよいよ今日がトーナメント最終日。
今日は、昨日に書いた目標の3kgに限りなく近い2996gをウエイインすることができた。
大ハズシしてしまった初日以降、尻上がりにウエイトを上げることができてホッとしている。
今日は最終日ということでトーナメントタイムも短いので、
とにかく昨日によかった所だけで通すことにした。
私がメインにしていたのは、回復傾向にあるポストスポーンのバスである。
具体的なスポットとしては、岩盤に絡んだ立木だ。
プラクティスの際にはどの立木でもまずまずの結果を得ていたのだが、
トーナメントに入ると、天候の影響か、よかったのは極めて限られた場所だった。
岩盤以外の立木にもバスはいるのだが、
昨日あたりからは、明らかにサイズのいいバスが岩盤エリアに集中していたのだ。
さらにキーになっていたのは風やシェードで、
この要素を満たした立木と岩盤の間の狭いスペースにライトリグを落としていった。
サスペンド状態のバスをフォーリングでねらう方法である。
ルアーはメインに使用していたのがスイミーバレット3.8in、
これに1/64ozのワンナップシンカーを埋め込んでのワッキーリグ。
カバーが多い場所では、オフセットフックを使ったバレット3inのノーシンカーリグを使った。
岩盤と立木というと簡単に思えるが、風やシェードというプラス要素を加味すると、
いいスポットはさほど多くはなかった。
そのため、何度も同じスポットに入りなおして、しつこく攻めた結果である。
総合成績は24位だったが、今回はとにかく、本当にしつこいが(笑)、初日の結果が悔やまれる。
小さなトラブルやわずかなミスが結果に大きく影響する……。
もちろん、これがトーナメントというものであり、
そういった意味では、自分自身でも勉強になったといえるだろう。
トーナメントは自分自身との闘いでもあることを思い知った第3戦だったともいえる。
次回の試合には気合いを入れなおして臨むつもりだ。


トーナメント2日め(2003.5.17.)

今日の成績は2836g。
2日めに限ったウエイトとしては、13位という結果だった。

昨日があまりに悪かったので「まずまずの成績」という感じではあるが、
このウエイトは、決して“快心の一日”と呼べるほどすごいものではないというのが本音だ。
プラクティスからトーナメントへの天候の変化、そしてそれに伴うバスのコンディションの変化。
これにうまくアジャストすることができた結果だといえるだろう。
その意味では、自分のプランどおりの釣りを通すことができたと思う。
それだけに、昨日のミスが悔やまれる。
今日は、プラクティスでもっともバスのストック量が多かったエリアでほとんどを過ごした。
このエリアはスポーニングベッドも多いのだが、
今日はベッドの魚よりもポストスポーンのバスをメインにねらった。
晴天のため、天候の悪かったプラクティス時とはバスのポジションやアプローチのコース、
リグのウエイト などが微妙に違うものの、基本的には好感触を得ていたプラクティスのイメージどおりだ。
それだけに、本当に昨日のミスが悔やまれる……って、しつこい(笑)。
現在、暫定の総合順位は44位。
明日の最終日は3kgを目指して頑張るつもりだ。



トーナメント初日(2003.5.16.)

今日はトーナメント初日。
とにかく今日は……豪快にハズしてしまった(笑)。
昨日までのプラクティスではまずまずの感触を得ていたのだが、
なんとスタート時にエレキのトラブルに見舞われてしまった。
このため、30分ほどタイムロス。
ハイバイパスだけしか使えない状態になってしまったので、
まずはスタート地点から遠いバックウォーター近くのエリアに向かった。
しかし、予想に反して上流エリアでは濁りが強く、あまりいい結果を得られずじまい。
リミットサイズのバスをキャッチしたが、必要ないと思ってリリースしてしまった。
結果的にこれが大失敗で、晴れということもあって予想を上回るタフコンディションに苦しみ、
最低ラインだと思っていた2500gをクリアできなかったばかりか、
結果的にリミットを揃えることさえできなかった……反省しきりだ。
やることすべてが裏目、しかもそのリカバーが後手後手となった結果である。
正直、かなり落ち込んではいるが、トーナメントはまだ2日間残っている。
落ちるとこまで落ちてしまったので、あとは挽回あるのみだ。
明日はとにかく気持ちを切り替えて、ひとつでも上の順位を目指すつもりだ。


プラクティス(2003.5.15.)

いよいよJBワールドシリーズも第3戦
折り返し地点となるだけに、なんとか上位に食い込みたいものだ。
今回のトーナメントウォーターは山口県と広島県の境にあるリザーバー、弥栄湖。
実は私にとって、この湖はまったく初めての場所である。
今日、そして昨日と2日間のプラクティスをしたのだが、
まずは具体的なエリアを絞るのではなく、全体を回って湖を把握することにした。
季節的にスポーニングを意識しているが、
必ずしもベッドに固執せず、それ以外のパターンも考えながらのプラクティスだ。
スポットによって多少の違いこそあるものの、水質はおおむねクリア。
河口湖よりも透明度は高く、イメージとしては西湖に近いといえるだろう。
フィールド自体は岩盤や岩肌、山の雰囲気などが、韓国の雲岩湖を思い出させる。
水温は17〜18℃、スポーニングシーズンではあるのだが、
すでに第一陣はスポーニングを終えているのではないかと考えている。
事実、スポーニングエリアのバスは思っていたよりサイズが小さい。
ただし、ベイトフィッシュの量が決して多いとはいえないことから、
これはフィールド自体のコンディションによるものだと思われる。
カバーも少なく、リザーバーとしてはプアなイメージだ。
しかし、サイズのいいバスも確認できたことから、
トーナメントでは“一発ドカン” という魚が持ち込まれる可能性も高い。
プラクティスの感触では、上位に絡むためのウエイトは1日3kg後半ではないだろうか。
ただし、要素が少ないフィールドということで、もっとも心配されるのは天候だ。
明日は晴、あるいは曇りと予想されるが、
万が一ピーカンにでもなれば、間違いなくバスはタフになるだろう。
この天気をいかに克服するかが大きなキーになりそうだ。
自分自身としてはなんとか3つのパターンを見つけているので、
自信のほうはまずまずといったところ。
明日はこれらのパターンに天候という要素を加味しながら、
少しでもいいウエイトを持ち帰るように頑張りたいと思う。