・第2回 JBマスターズ第2戦(霞ヶ浦)


トーナメント2日め(2003.4.27.)

今回のトーナメントはツーデイズのため、今日が最終日。
昨日はあまりに不甲斐ない結果で、なんとか挽回したいという気持ちでスタートした。
今日は昨日とは異なり、比較的穏やかな天候だった。
まずは、昨日のエリア限定によって行くことができなかったスポットを目指した。
私がメインにしていたエリアは東浦。
プラクティスでもかなりいい感触を得ていたので、かなり自信をもって東浦へと向かったのだが、
金曜日とは異なって恋瀬川からかなり濁りのある水が入っていた。
この濁りのせいか、バイトがほとんど得られない状況が続く。
さらに柏崎など、スポーニングに絡んだスポットを回っていくが、ほとんどいい感触を得られない。
もう1ケ所メインにしていた牛堀の消波ブロックでスポーニング直前のステージングしているバスをねらいに行くが、
ここでも期待した結果を得ることができなかった。
結果的に……今日はキーパーサイズ1尾のみという残念な結果に終わってしまった。
今回は、自分のメンタル面での弱さが敗因だと思う。
自分自身では気持ちを入れ替えたつもりではいたのだが、
やはり、昨日のトーナメント時間短縮、そしてエリア限定によって受けていた精神的なダメージが大きかったのだろう。
以上、言い訳終了!(笑)
さてさて、残念ながらウイニングベイトとして紹介できなくなってしまったが、
プラクティスの際に非常にいい結果を出していたベイトこそ、ワンナップシャッド5"だ。
名称からわかるようにこのベイトはサワムラの新作なのだが、
さすがに沢村幸弘さんが開発したベイトだけあって、見事な仕上がりになっている。
これを1/8ozや1/16ozといったライトウエイトのテキサスリグで使用したのだが、これがズバリと当たった。
使い方は、リールをゆっくりと巻きながらのフォーリング。
スイミングさせながらのフォーリングといったイメージで使用するので、難しいテクニックなどは必要ない。
フックはがまかつワーム316 の5/0を使用したが、このフックがベストな組み合わせだと思う。
このワンナップシャッド5"は、いわゆるソフトプラスティック・スティックベイトタイプのソフトベイトだが、
そのアクションは、これまでになかったものだといえるだろう。
私が久しぶりに「スゴい!」と唸ったベイトでもある。
まだ製品ができたばかりで現在はキャリルのみの販売だが、 間もなく全国のショップで手に入れることができるはずだ。
ぜひとも試していただきたい。

トーナメント初日(2003.4.26.)

今日はいよいよトーナメント初日。
昨日レポートしたように、プラクティスではかなりいい感じの手応えを得ることができた。
しかし……。
今日は天気予報で風が強く吹くと予想されており、その予報どおり朝から風が強いという状況。
このコンディションにより、オフィシャルはスタートの遅延を決定。
結果的に、2時間ほどスタートが遅れることになった。
さらに、安全を考慮してトーナメントエリアも霞ヶ浦の西側に限定されることになってしまった。
そして、帰着時間も1時間早まり、トーナメント時間はわずか3時間ほどになってしまったのである。
実は、私がプラクティスで好感触を得ていたエリアは、そのほとんどが霞ヶ浦東側。
正直なところ、このスタートの時点でモチベーションを失ってしまっていたのだ。
なんとか自分のエリアと同様の条件をもつエリアを回ってみたものの、
やはり少ない時間の中でゼロから再スタートするのは非常に難しい。
今日はまったく自分の釣りをすることができないまま、時間だけが過ぎ去ってしまった。
結局、今日はバスをウエイインすることができず、ウエイトはゼロ。
悔しい1日になってしまったが、こういうことが起こるのもまたトーナメント。
明日は気持ちを切り替えてベストウエイトを持ち込むつもりだ。
とりあえず、目標は5kg。
かなり難しい数字ではあるが、明日は気合いを入れ直して霞ヶ浦に挑もうと思っている。



プラクティス(2003.4.25.)

昨日まではオフリミットのため、今回のトーナメントのプラクティスは今日1日のみ。
霞ヶ浦でのトーナメントは昨年の秋に開催されたマスターズ以来となるため、
今日は特定のエリアなどには固執せず、さまざまなエリアを見て回った。
私の場合はアングラーが集中しているエリアでの釣りが好きではないので、
今日も人が少ないエリアを中心にプラクティスを行なうことにした。
水温はおおむね15℃、バスは完全にプリスポーン状態。
ただし、一時的に暖かくなったものの、このところ気温が低かったこともあり、
この水温は一度下がってから再び上昇しているという感じだと思う。
いずれにせよ、バスの状態は「いつでもスポーンに入る」と思えるほどで、
釣れてくる魚もキロアップ、腹がパンパンのグッドコンディションだった。
周囲の人は1、2尾という釣果が多かったようだが、
私は今日だけで10回以上のバイトを確認し、3尾をキャッチ。
本戦に向けてまずまずの手応えを得ることができた。
昨年の同じ時期にワールドシリーズのプリプラクティスで霞ヶ浦を訪れているが、
個人的にはそのときよりも状況がよく、うまくいけばグッドウエイトを持ち込めそうだ。
そしてもうひとつ、実は今回は秘密兵器ともいえるベイトを用意している。
これがズバリと当たれば、トーナメントの成績も上位に食い込めると考えているのだ。
もちろん、トーナメントが終了したらそのベイトの正体を明かすので、
できるだけいい成績で報告ができれば……と思っている。