・第1回 JBワールド第2戦(亀山ダム)

大会最終日(2003.4.6.)

泣いても笑っても今日が大会最終日。
残念ながら2日めまでの成績は振るっていないが、気持ちよくトーナメントを終えたいという思いでスタート。
今日は、前日とは打って変わっての晴天。
トーナメントの3日間を通じてもっともいい天候に恵まれたといえるだろう。
風はやや強いものの気温は高く、途中で帰りたいとさえ思った昨日とは大違いの1日となった。
今日は昨日の終了間際に見つけたパターンをメインに、昨日を上回るウエイトを目指すことにした。
結果的にいえば、今日はこのプランがまずまずの結果をもたらしてくれた。
総合成績を大きく上げることはできなかったものの、なんとかこの日4番手のウエイトを持ち込むことができた。
今日メインに使用していたベイトはゲーリーヤマモトの4インチベイビークローで、
これにサワムラのワンナップシンカー3/64ozをセットしたワッキーリグだ。
メインにしていたスポットは、小さなワンドや岬状になっているベンドのインサイド。
なだらかなブレイクになっていてティンバーがある場所がもっともいい結果をもたらしてくれた。
ここでキーになっていたのがベイトの流し方で、岸に対してキャストしても、なぜかバスは口を使ってくれない。
トローリングモーターを使って岸と平行にベイトを流さないとバイトがないのだ。
結果的に、この日はこの釣り方でリミットの5尾中4尾をキャッチ 。
残りの1尾はブッシュのあるスポットで、バレットの4インチをフロリダリグで使用してキャッチした。
結果的にベイビークローのパターンはかなり有力だったが、これに気付いたのがあまりに遅すぎた。
結果に満足してはいないが、3日間尻上がりにウエイトを伸ばすことができたのはいい収穫だったといえる。
試合を終えて、上位のアングラーのパターンを聞いたが、すべてが納得できるものだった。
今回反省すべき点としては、自分自身の思い込みとトーナメントプランの組み方が挙げられる。
まず、亀山ダムは関東でもビッグフィッシュの実績が高く、プリスポーンという時期もあって、
「どこかにメスのすごいサイズがいるはず」と思い込み、これに固執してしまった。
また、プラクティスでバックウォーター付近にはベイトを補食しているいいサイズがいると知りながら、
先行者や一般のアングラーとのバッティングを恐れるあまり避けてしまったこと。
このエリアは爆発力がある反面、先行者がいると釣りにならなというリスク
があった。
「たら、れば」の話をする気はないのだが、トーナメントでは時にギャンブル的な決断を迫られることがある。
今回はそのときに勝負に出なかったということで、私もまだまだということなのだろう。

ともあれ、トーナメントでは毎回のように私に学ぶべきことを教えてくれる。
悔しくないといえば嘘になるが、気持ちを切り替えて次の試合に臨みたいと思っている



大会2日め(2003.4.5.)

今日は朝から激しい雨、そして強い風に見舞われた。
この悪天候のせいで、土曜日というのに一般のアングラーの姿はほとんど見かけることながかったほどである。
4月とは思えないほど寒さで、 私のトーナメントキャリアでも一ニを争うほどの厳しさだったように思う。
この雨のためかバスは前日より口を使っていたようで、前日よりウエイトを上げたアングラーも多かったようだ。 私自身も、予定どおり前日より早い時間にスモールサイズながらリミットを達成することができた。
しかし、その後、エリア移動で大きなミスをしてしまった。
あるスポットに思いのほか濁りが入っており、ここへの往復時間をみすみす無駄にしてしまったのだ。
このため残念ながら大きく順位を上げることができなかったものの、
最後のエリアで期待以上の感触を得ることができた。
ここではあるベイトを使って4連続バイト、わずかな時間で3尾の入れ替えに成功したのだ。
明日はいよいよ最終日。
予報では風は強いものの、気温がかなり上がるようだ。
今日の最後に得たいい感触を持ち込んで、なんとか一矢報いたいと思う。


大会初日(2003.4.4.)

今日はいよいよ本戦初日。
プラクティスの感触を頼りにスタートしたものの、思った以上にバイトが少ない。
いや、一気に釣れなくなってしまったというのが自分の正直な感想だ。
考えられる要因はふたつ挙げられる。
ひとつは、やはりこれだけのアングラーがプラクティスで叩いてしまったことによるフィッシングプレッシャー。
そしてもうひとつが、思いのほか気温が上がらないことだ。
大潮にあたっていることもあり、バスが多少はシャローにさしてくるという希望をもっていたが、
低気圧の接近にともない、むしろ日に日に気温は下がっている。
しかし、結果的には自分の予想以上にいいウエイトが出ており、これは自分の読みが甘かったということ。
ただし、バスがいるエリアが急激に変わったとは思えないし、自分のエリアが間違っているとも思っていない。
予報によると明日は雨になるため、口を使ってくれるバスが多くなる可能性が高い。
早い時間にリミットを揃え、徐々にでもウエイトを上げていければ……と思っている。


プラクティス(2003.4.3.)


今日はプラクティス3日め。
月曜日はポカポカ陽気だったが、火曜日から気温が下がり、昨日は雨。
今日も昨日の余波で風が強く、肌寒い1日だった。桜もまだ開花していない。
現在の亀山ダムは水温11〜12℃、典型的なプリスポーン。シャローでもバスが視認できる状況だ。
テキサスリグやラバージグ、サスペンドシャッドなどを使えばバスを釣ること自体は難しくない。
ただし、コンディションのいいメスのバスを捜すのは難しく、グッドサイズの話は聞かれない。
天候は回復傾向にあるものの、まだ一気にスポーンへ向かうとは考えづらい。
よって、かつての池原ダムのようにメスのグッドサイズが連発することはないだろう。
しかし、リミットメイク自体はけっして難しくはなく、キーパーサイズで300〜350g、
5尾で1kg台後半から2kg前後というウエイトにアングラーが集中しそうな状況だ。
500gオーバーのグッドフィッシュを何尾キャッチできるかが上位進出の鍵になりそうだ。