FIELD REPORTの読み方:
● Field Conditionでは、釣行に役立つ“先週から情報提供日までの”天候、水質など、そのフィールドの状況を掲載。
● Catching Rates for This Weekでは、先週の状況と今後1週間の釣果をランク付けしたものを1(悪い)〜5(良い)で表現したもの。
● Fishing Patterns & Reasonsでは、状況と釣り方を詳しく解説。
● Pro’s Tipsは釣行時に役立つ、いわゆる“オススメ”情報を掲載。

お知らせ):現在野本さんはガイドを営むかたわら、山中湖湖畔に佇む洋風旅籠「対靜館」にて料理長も務めている。
詳細はこちらから(http://www.yin.or.jp/user/hatago/

2003年12月15日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    最近は毎朝氷点下の気温が続いている。お昼ころには9℃前後にまで上るが、かなり寒くなってきた。水温は12℃なのでまだ高いのだが……。
● Catching Rates for This Week (1〜5):3
● Fishing Patterns & Reasons
    湧き水、ウイードの残りがカギ。
● Pro’s Tips
   

問題は北風。冷たい風が当たるエリアは水温が低くなりがちで、それをブロックできるエリアを選んでパターンを組みたい。これプラス、水温が安定しているエリア、たとえば湧き水周りやウイードパッチが残っているエリアは、バスの気配が濃い。水深は5〜8mで、1/8〜3/16ozのジグヘッドにミノーシェイプのワームをボトムにつけて、ズル引きする。ズルズルしているとウイードに当たって「モワッ」とするので、当たったらポーズと取る。ある程度取ったら、「プンッ」と弾いてワームをウイードから切り離す。外れた瞬間に明確なバイトがでる。この方法が一番わかりやすいバイトがでる。シャロー(50cm〜1m)のウイードにはスーパービッグフィッシュが付いている。バイトさせるのは難しいが、ミノープラグや軽量ジグヘッドのリアクションで釣り上げることもできる。


2003年12月4日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    暖かい初冬を迎えた山中湖でも、ついに朝の気温が0℃の日がきた。本格的に冬の到来か!?
● Catching Rates for This Week (1〜5):3.5
● Fishing Patterns & Reasons
    ベイトフィッシュの動きとウイードの残りに注意。
● Pro’s Tips
   

私のデータによるとすでにディープ攻略がカギになる時期だが、ディープはイマイチ不安定で釣果にバラツキがある。エリア的に“なぎさ”側が釣れはじめると、冬のパターンといった感じだが、ウイードパッチが良好のところをみると、いまだシャローからミドルレンジにバスが集中しているようだ。キモは3つ。1つめは、張り出しの内側。ウイードの残りとそのアウトサイドエッジ。最後は時間帯。午前10〜午後2時くらいまでの太陽が昇って水温が充分に上昇したとき。レンジはミドルなので、2.5〜4m。ベストは1/16ozジグヘッドのライトリグでウイードのアウトサイドをねらう。釣果はベストなタイムゾーンだけで平均5尾。釣れれば40〜45cm(1200〜1500g)のグッドフィッシュだ。


2003年11月18日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    曇り空の続いた先週は、フィールド全体が沈黙状態。秋晴れは釣りにくいと言われるが……。
● Catching Rates for This Week (1〜5):3.5
● Fishing Patterns & Reasons
    春のような釣り方やエリア、レンジで釣れる山中湖の晩秋。パターンはスロー・アプローチとリアクションの二刀流。
● Pro's Tips
   

先週はホントに釣れなかった。毎日山中湖を眺めて状況を把握している私でも、1日平均数尾の釣果だった。原因は曇り空と例年より遅い冬の訪れだと思う。いまだ水温も高く、ターンオーバーもズルズルと引きずっている。しかも曇りの状態では、バスがストラクチャーから離れてサスペンドした状態になる。このコンディションが一転すれば、釣果も上げるはず。晴れの日をねらいたい。曇りが続いたあとの晴れは、バスを刺激して活性を上げるほか、ストラクチャーに付かせる。そうすれば、ウイードに付いたり、ブレイクや岬に付いたり、水中島に付いたりと、ルアーを投げるスポットが限定されるので釣りやすい。ルアーは、スピナーベイト、バイブレーションでシャローを攻めるメソッド。軽量ジグヘッドやスティック系ワームのノーシンカーワームをウイードに引っかけて外すリアクションのメソッド、そしてラバージグやメタルジグを使用したディープのメソッドが栄えるだろう。


2003年11月7日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    水温が高い(15〜16℃)。ターンオーバーもズルズルと進んでいて、もう終盤なのだがいまだバスに影響が出ている。
● Catching Rates for This Week (1〜5):
● Fishing Patterns & Reasons
    一時的なことだと思うが、悪い条件が重なると、釣果が俄然悪くなる。条件が合えば、40cmオーバーを含め、十数尾釣れている。
● Pro's Tips
   

明確な原因が何なのかはわからない。ただ、ターンオーバーの影響は強いということ。風が吹いて、クリアーなエリアができたり、湧き水周りではベイトが寄っているので、バイトも増える。ウイードが岬状に張り出した先端にジグヘッドリグを引っかけてハズした瞬間にバイトが集中したり、水中島周りをテールスピンジグやメタルジグでやっていると釣れる。今のところリアクション系の動きに興味を示している。枯れ残ったウイードもキモ。問題はこの天候で、これが一転すれば、スピナーベイトやバイブレーションなどの広範囲に探れるルアーでバンバン釣れる。


2003年9月29日

Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    急激に寒さが訪れた。朝夕の冷え込みに注意
● Catching Rates for This Week (1〜5):4
● Fishing Patterns & Reasons
    シャローとディープのパターンが存在する。オススメ・パターンは、釣りはじめをシャロー数釣りを楽しみ、その後ディープでサイズアップをねらう。
● Pro's Tips
   

例年稀にみる低気温の夏が過ぎ、突然寒くなったことでバスにも影響は出ているが、釣果は意外と上り調子。シャローでは何をキャストしても釣れるほどだ。台風の影響で若干増水している。ミノー、バイブレーションなど広範囲に手速いペースで釣りたい。ディープの場合、岬などコンタクト・ポイントとなるハードボトムを意識すること。テールスピンジグやメタルジグをカーブフォールさせる。フォーリングでアタリが出るのでラインの動きに注意。その他、クランクベイトのキャロライナリグやスピナーベイトのスローローリング、ビッググラブのスイミングなども効果的だ。


2003年8月20日

Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    雨が続き、湖は増水。気温も低く日中で20℃、夜間は16℃くらいになっている。
● Catching Rates for This Week (1〜5):3
● Fishing Patterns & Reasons
    2mの増水で、ショアラインにあったブッシュが冠水している。シャローを攻略することが、もっとも簡単にバスをキャッチする方法だろう。
● Pro's Tips
   

点数はと入れたが、パターンの絞り込みの早い人ならくらいは釣れるだろう。2mの増水で、普段陸地だった部分が冠水している。このエリアにバスが入ってきいて、スピナーベイト、シャロークランクを中心に広範囲に攻めるのがいい。根ガカリが少ないので、特にシャロークランクは使いやすい。カラーは、ホットタイガーでよく釣れている。ナチュラル系とグロー(チャート、ピンクなど)も織り交ぜて、ローテーションをするとバス反応がよくわかる。ウイードのインサイドが狙いめ。風の影響で若干のニゴリはあるが、ニゴリで活性が下がっているとは思わない。どちらかと言えば、低気温が原因だろう。今後、気温が上がらないようであれば、ジャークベイト系に移るのもいいだろう。ディープは第2水中島のトップ、9mラインで釣れているが、この状況で攻めるのは難しく、あまりオススメできない。


2003年7月22日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    梅雨明けは近いものの、気温はいまだ低く17℃。雨が降っていなくともミスト状の霧が湖を包んでいる
● Catching Rates for This Week (1〜5):
● Fishing Patterns & Reasons
    ディープのバスのコンディションがいい。シャローは大会の影響で沈黙中。
● Pro's Tips
   

山中湖のディープストラクチャーをご存じのアングラーなら、簡単に数やサイズアップが期待できるパターンがある。アフタースポーンのバスがシャローからディープのワカサギを意識していて、基本的に沖合いのエリアを攻略する。回遊ルートと思われるレンジにラバージグ+4inグラブのフォーリングでバイトを誘う。私のメソッドは、6.8ftのロッドに3/8ozのラバージグをセットし、フルキャストで50〜60mの遠投をする。着水と同時にクラッチを切って、カーブフォールでボトムまで落とす。水深は10m前後を攻める。バスはワカサギの群の上についていて、その群の中を通すようにフォールさせる。このパターンであれば、40cmオーバーもよく釣れている。


2003年6月21日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    気温の上昇により水温も上昇中(約20℃)。バスの活性が上がってきた。
● Catching Rates for This Week (1〜5):
● Fishing Patterns & Reasons
    一般アングラーでも釣りやすい状況になってきた。シャローを意識したバスが多いエリアを探し出したい。
● Pro's Tips
   

シャローのウイードエリアには20〜25cmほどのバスが密集していて、釣果を求めるのであれば、ここでも充分に楽しめる。ライトリグやスピナーベイトが主流。サイズアップを求めるのなら、ディープを攻めたい。5mラインをワッキーリグのネイルシンカー入りでスローに攻略すること。ガイドのときには、48cmを頭に十数尾の40cmオーバーをキャッチ。


2003年6月14日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    水温上昇、水生植物の成長。梅雨入りの山中湖。
● Catching Rates for This Week (1〜5):3.5
● Fishing Patterns & Reasons
    風と最終スポーニング組がカギ。風があたるエリアと避けられるエリア、岬、ウイードなどの要因をもとに、パターンを組み立てる。
● Pro's Tips
   

バスがシャローにステイしているのは確か。ディープより釣果はいい。つまり、アフターからの回復組がシャローで捕食をしはじめているということ。小型のスピナーベイトや小型のバイブレーションで広範囲にチェックした後、ライトリグでフォローを入れる。風でラインが流されるほどのルアーの移動スピードを保つ。バイトが弱いので、ラインの動きに注意。


2003年5月29日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    バスがシャローにさしてきたが……、
● Catching Rates for This Week (1〜5):3.5
● Fishing Patterns & Reasons
    スポーニングに絡んだパターンで、3m以浅のレンジがメイン。ただし巻きモノへの反応はイマイチよくない。
● Pro's Tips
   

スティック系ワームをスローシンキングさせて、ステイさせるのがコツ。プリからアフターまでのバスが密集するスポットを捜し出すことが先決。ブレイクが1つの目安になりやすい。


2003年5月22日
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    一気にネストの数が増加。バスはかなりシャローを意識している。
● Catching Rates for This Week (1〜5):
● Fishing Patterns & Reasons
    急深ブレイク+ウイードパッチが絡んだシャロー。天候によってインサイドとアウトサイドを攻略する。
● Pro's Tips
   

水深はランダムだが、1.8〜4mライン。全部がウイードとブレイクが絡んだエリア。このエリアを捜し出せれば、釣果、サイズと満足する釣りができる。私も昨日、湖上にいたのだが、1時間で40cmオーバーを7尾釣り上げた。今後さらによくなるだろう。ボートの方が断然有利。


2002年5月9日
お知らせ):現在野本さんはガイドを営むかたわら、山中湖湖畔に佇む洋風旅籠「対靜館」にて料理長も務めている。詳細はこちらから(http://www.yin.or.jp/user/hatago/
Navi:野本淳
● Field Condition(時間帯、天候、水質など)

 

    水温は17℃へと上昇し、山中湖も春のパターンが見えだした。
● Catching Rates for This Week (1〜5):4
● Fishing Patterns & Reasons
    ワカサギの動きに注意。シャローとミドルレンジを行き来しているため、バスもそれについてレンジを変えている。ネストもぼちぼち見えはじめた。
● Pro's Tips
   

ワームであれば、スプリットショットリグや軽量ジグヘッドでスローに見せてやること。ミノープラグもよく釣れている。今現在はサスペンド系がベストだが、5月中旬〜下旬にかけてフローティング系の方がよくなるだろう。