バスフィッシングと出会って20年あまり。
すっかりオッサンになったかつての釣り好き少年が、
これまでに出会ったさまざまなことを
つれづれ〜っと書いていきます。
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TEXT by Jun Sugawara

BEAT 5  リリ禁オフ(2003/4/22)

昨日、清水國明さんが主宰する「リリ禁ネット」のオフ会が開催された。
これは琵琶湖のキャッチ&リリース禁止に反対するウェブのオフ会ということで、
さまざまなウェブの関係者や、そのウェブを楽しんでいる方々が集まった。
会場は、東京渋谷にあるclub ASIA。
今年のバッシング・バッシング・ショーが開催された場所でもある。
ユーロビート全盛期のディスコ世代である私にとって、クラブというのは敷居が高い。
とはいえ、今回は釣り好きだけが集まるということもあって、
普段のクラブでは絶対にあり得ない年齢層の高さに胸をなで下ろした。
清水さんは現在、浅野大和さんとともに、
バスのキャッチ&リリースを禁止した滋賀県を相手どって訴訟を起こしている。
その詳細は「リリ禁ネット」を見ていただきたいが、
清水さんがタレントだということもあって、一部では誤解を招いているようだ。
その多くは、「売名行為のためにやってるんじゃないの?」というもの。
私は清水さんと多少の面識があるものの、とっても親しいというわけではない。
なので、諸手を挙げて「ハイル・クニアキ!」と叫ぶつもりなどない。
ただ、今回の訴訟が清水さんの売名行為になっているかといえば、実際は逆である。
新潟県で開催された講演会の出演が取りやめになったことは記憶に新しいが、
つい最近も同様のケースがあったばかりだという。
つまり、清水さんはタレント活動に支障をきたしてまで訴訟に臨んでいるのだ。
それだけは、ぜひみなさんに知っておいていただきたいと思う。
ともあれ、今回のオフ会は悲愴感などゼロの楽しいものだった。
リリース禁止をパロディーにしたパフォーマンスや、ノリノリのライブなど……。
笑いありの楽しい演出は、さすが清水さん、お見事でした。
その後はなぜか私も壇上に招かれ、スペシャルゲストを迎えてのトークライブ。
スペシャルゲストとして招かれていたのは吉田幸二さん、ヒロ内藤さん、
服部善郎さん(あの服部名人です)、村田基さんという豪華な面々だった。
トークの内容は……これは来場した方だけの特権ということにしておこう。
ホントは全部書くのがメンドくさかったりするのだが。
実際、こういったイベントというものは現場にいないと楽しさはわからない。
今回「行きたかったなぁ〜」というアナタは、ぜひ次回にご参加を。
せめて写真だけでも載せたかったのだが、
壇上で出演者のみなさんの写真を撮るなど、林家ペーさんくらいしかできまい。
ということで、今回は写真もなくてゴメンなさい。
もっとも、詳しいレポートは「リリ禁ネット」に掲載されると思うので、
ぜひともそちらもご覧いただきたい。
さて、このような会ではいろいろな方と話ができるのが楽しい。
トーナメントが好き、フローターが好き、陸っぱりが好き、トップウォーターが好き、
ルアー集めが好き、フライでねらうバスが好き、釣ったバスを飼うのが好き、
バスを美味しく食べるのが好き、キャッチ&リリースが好き……。
バスフィッシングの楽しみ方が人それぞれであるように、
昨今のバス問題に対する考え方というのも人それぞれなのだ。
共通しているのはひとつ、バスという魚、そしてバスフィッシングが好きだということ。
清水さんも、実は滋賀県に対してケンカを売っているワケではない。
あくまで「釣り人の自由」を守ろうとしているのであり、
そういう意味で、私もできる限り応援したいと思っているのだ。
このオフ会も、けっして「清水信者」を増やす目的で開かれたものではない。
なにしろ、自らの訴訟をパロディーにしていたほどなのだ。
バスフィッシング好きが集まって、なんか楽しいことをしましょうやっ!
そんな気持ちが一人でも多くの仲間たちに伝わったことを願いたい。
……というワケで清水さん、次回も楽しみにしてますよ!

●清水國明さんが主宰する「リリ禁ネット」。清水さんが訴訟に至った経緯や訴状の全文が掲載されている。清水さんの近況や投稿コーナーなども必見。