左がスレた河口湖バスを一撃で激震下ARワーム。ホントは写真の上から2つめのように長いやつの真ん中に刺してワッキーで使うみたい。でも、今回は半分に切ってチョンがけしちゃった
最後の最後に……。ボクって、ホンマはウマイんちゃうの!?

 大会が終了し、駐車場に車を取りに行くとき、ちょっとだけイトを垂らすことにした。なぜなら、どうしても試してみたいワームがあったからだ。大会中はルール規定外だったので使用できなかった本山博之さんプロデュースのSPIN社 All Range Worm39ってやつ。これは、W.B.S.の大会取材に行った際、SPIN社の人から「使ってみてください」ともらったもの。ウワサではかなりイイって話だったので、使いたくてウズウズしていたのだ。
 で、見えバスがいたので、このワームをチョンがけして“名古屋釣法”でピコピコやってやると、1発でバイトしてきた。ARワーム、スゴイじゃん!カメラを用意している間、ウチの奥さんにバスを持たせておいた。すると、「私が釣ったことにして写真撮って」とさりげなく言われ……仕方なく数枚撮影し、ボクもバスを持って撮影した。
 その後、家に着くまで「『あのバスは私が釣りました』ってちゃんと書いてよ」と言われた。なので書きます。“彼女が釣りました”。でも、オフィシャル的には、ボクが釣りました。
 「大会が3日間続いたのに、よう釣ったなぁ」と自分でも感心した。マラソンの有森さんが、「今日は自分のことを誉めたいと思います」と言っていたが、ボクも自分を誉めたい気分だった。だったらトーナメント中に釣れよって? ま、釣りというの
はそういうモンです。はい。

今回の遠征時に宿泊したイエスタディさん。食事も結構オイシイ。夜は静かだし、目の前は河口湖だし、サイコーのロケーション。


Field Mateを使った感想

 今江さんの話によると、フィールドメイトは、ナイロンラインの70%の強度らしい。生分解される素材を混入させて製造するから、仕方ないことなのだろうか。ラインには“しっとり感”があり、管理釣り場で使用する短いトラウトロッドと組み合わせると、あのソフト感が生かされる気がした。
 ワームに関しては、東レのグリーンステージのグラブとスティックベイトしか使用できなかったが、こちらも質感はしっとりしている。通常のワームより柔らかく、弾力があるので、ワームとしての魅力もしっかりもっている。ジグヘッドをワームに通そうとすると、その弾力が邪魔して刺さりにくい感があるが、動きはバツグン。スティックの方は断面形状が山形になっていて、フックをセットする方向を変えると、アクションが微妙に変わって“楽しい”。次回どっかに釣行したときに、またこの2つのワームを使ってみたい。
 生分解の進度に関しては、東レおよびティムコのサイトをチェックしてほしい。詳
細が掲載されている。
 先にも書いたが、定価800円で5本入りは……ちょっと高いのが難点かも。これは、今江さんも「何とかしたい」と言っていたので、早くなんとかしてほしい。モノは悪くないだけに、もったいない気がするのだ。
 またJBは今後、生分解ラインやワームだけを使用したプロトーナメントを開催する予定もあるという。こういった取り組みも、これからのバスフィッシングには必要だと思う。結果はダメだったけど、多くのプロアングラーに会うことができたし、意義あるイベントとしては満点だった。これからも東レさんに期待したいものだ。
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