今江さんは大人気。大会優勝は武田正博さん・勇輝くん親子ペア

 12時の検量終了が近づき、シッコゴ公園は参加者でごった返していた。その中にひ
とつの人だかりというか、なぜか列がある。「何かもらえるんかなぁ?」と列の先端
を見にいくと、マーキュリーのチャリンコに跨ってサインをする今江克隆さんがいた。
ウチの奥さんに「これ、今江さんのサイン待ちの列らしいで……」と言おうとすると、
彼女はすでに最後尾に並んでいた。早ッ!
 大会は無事終了し、表彰式がはじまった。主催側は1000組募集していたが、結局参
加したのは391組・782名。それでも、岸釣り大会としてはかなりの参加人数である。
また、主催者の発表によると、バスをウエイインしたのは44組。今年は例年になくシ
ブかったらしい。ウエイイン率は11.25%だ。低い……。
表彰式ではどこでどのように釣れたのかの公表がなかったが、ボクの独自の調査に
よると、2位の伊藤満さん真由美さんペアは、最湖西にある西湖からの流れ込みにま
で歩いたらしい。たぶん往復で4kmちょっとの道のりだ。スゲー。片道2kmということは、ウチらのエリアからさらに1km。この日は、過去1週間のように曇り空+涼しい気温というわけでもなかったから、あの流れ込みにまで歩くには結構体力勝負だったハズ。
 
この日今江さんは“名古屋釣法”の話をしていた。相羽純一さん(左下)は「近いうちに私がデザインした生分解ワームを出したい」と言っていた。また反町裕之さん(右下)は、「このようにプレッシャーが高いときは見えバスをねらうのがいい」と見えバスを釣るための攻略法を伝授。この他にも多数のプロアングラーがゲスト参加していた。それぞれにいろんな攻略法を語っていた。大会に参加すると、こういった攻略法が聞けるので楽しい

 1位の武田正博さん・勇輝くんペアは、会場から3分で到着するエリア、レンタルボート屋さんの桟橋を陣取ったとか。正博さんがこの日の釣りを教えてくれた。
  「バスの頭が桟橋の影から見えていたので、ティムコの細い方のワームのミドリ色のヤツ(bd baits「ブラッドワーム」)をダウンショットでチョコチョコやったら、すぐにバイトしてきました。上手くかかったので、勇輝にロッドを持たせて遊ばせてたけど、よく見るとバスのサイズがいいので(42〜43cmくらい)、すぐに私が釣り上げました。それが8時ちょっと前です」という。
 スタートが7時23分だったから、スタート直後だ。ウエイインは10時から。気温も高かったので、「バスを生かしておくのも苦労したのでは」と訊ねると、こんな答えが返ってきた。
 「バスが横向きはじめたので、9時くらいにウエイインを早められないかと聞きに行くと、それはできないと言われたんです。でも、反町(裕之)プロだと思うんですけど、新鮮な水と入れ換えるといいと教えてくれて、水を入れ換えました。それで車の中に海釣りで使うエサ用のブクブクがあるのを思い出して、そのブクブクで酸素を送ってバスを生かしました」。
 興味本意で「他にも釣れたのか」と聞くと、
「今日はウエイインしたバスを含めて3尾釣りました。その内の1尾はラインが切れたんですけど、それも40cmはあったと思います。もう1尾は25cmくらいの小さいバスでしたけど……」と控えめに語っているが、河口湖で40cmオーバーを1日2尾!! メチャメチャスゲーじゃん!
 これは完全に桟橋のシェードパターンだ。武田さん親子がウエイインしたバスは1100gだった。羨ましい。

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