まぁ、メーカーが薦めるんだったら自信作なんだろうと、「じゃぁとりあえず2つ買うよ」と返信。すると、またスゴい回答が帰ってきた。「海外に売ったことがないから、どういう支払方法がベストかわからない」と。それで彼が持ちかけた条件は、「私のルアーを2個送る代わりに、日本のルアーを2つ送ってくれ」というトレードだったのだ。まさか、ルアーメーカーとトレードするとは思わなかったが、日本のルアーを研究したいというから送ってあげた。それで彼が送ってくれたのが、「Hawg
Nose Crankbait」だった。
余談なんだけど、この“ホグ”というアメリカのルアー名によく使われている名称について解説しておこう。HAWGと書いて
“一般的”にはホグと読むんだけど、これは南部訛りの英語を筆記した口語。正しいHAWGの発音は“ハーウグ”のような感じ。で、本来のホグの綴りはHOG。ホグとはブタ(野ブタ)のことで、南部ではバスのニックネームとしてホグと呼ぶ人が多い。昔、僕がアメリカ人と釣りをしていると、彼が「A
hawg is jumping in the mud(ブタが泥の中で戯れている)」と言うから回りを見渡したが、ブタなどいないし、泥どころか、そこは湖の真ん中だった。彼が言ったのは「a
bass is boiling on the water(バスが跳ねてる)」という意味だった。だったら最初からバスって言ってよ、と南部英語の難しさを感じたことを思い出した。