It's the angling item that I've got extremely interested in telling poeple around.
FLYING' FISH
VIBRA-STRIKE
BEAUTY AND THE BASS
CIGER LURE
NITRO GREASE
POLAR BUFF
STROBE SCORPION
BASS PRO CARDS
PELLET
HAWGNOSE

オモシロアイテム求む!
basswaveオモシロ釣りアイテムを捜してます。ルアーに限らず、釣りに関係するモノであれば何でもOK。採用基準はショップやインターネットで購入できる現行アイテムです。オールドや発売中止のモデルは基本的にダメです。アナタのタレ込みが採用されても何ももらえません。スタッフが感謝するだけです……が、ちょっとしたプレゼントはあるかも。情報は[こちら]まで。
 

◇THORNWOOD LURES社・HAWGNOSE CRANKBAIT◇

 
 世界にはホントにイカしたルアーがたくさんあるよね〜。どっかで書いたけど、ルアー形状がオモチャみたいだから冗談で作ったのかと思いきや、開発者は真剣に作ってる(中にはホントに冗談で作ったのもあるみたい)。そんなルアーの中で個人的に昔からメチャメチャ気になってたルアーがあって、 “BIRD LURE”という名称なんだけど、鳥の形をしている。これがまた意外と可愛いらしく、流線型の背中部分ひとつを取っても「これはマジで作ってるな」と直感した。
 でも、その存在すら頭から消えていたある日、僕はスゴい事件(?)に遭遇した。W.B.S.の取材で土浦新港に行った際、ウエイインを待つ荻野貴生さんが衝撃的なものを見せてくれた。釣ったバスがライブウェルの中で捕食したベイトを吐いたらしく、ライブウェルの中には鳥の毛がいっぱい浮かんでいた。そう、その日、バスが釣られる前に捕食していたのは、鳥だったんだ。ヘドンやフレッドアーボガスト社のルアーにも鳥のカラーリングがあるくらいだから、アメリカではけっして奇をてらっているワケでもないんだろう。それでバードルアーのことを思い出した僕は、早速オーダーしようとTHORNWOOD LURESのサイトにアクセスした。

  バードルアーがほしくてアクセスしたのに、僕の目は彼らの新製品フラットサイド・クランクに止まった。フラットサイドといえば、今クランクベイトのタイプの中で最注目されているアイテムのひとつだよね。「バードルアーもほしいが、フラットサイドを先に買うか」とメールで入手可能かを確かめると、開発者のロン・トロイヤーさんから返事がきた。「このルアーは、ウエイトのバランスがよくなくて、あまり薦められない。これから売り出すクランクベイトがあるんだけど、そっちはどうだ?」とのこと。
 まぁ、メーカーが薦めるんだったら自信作なんだろうと、「じゃぁとりあえず2つ買うよ」と返信。すると、またスゴい回答が帰ってきた。「海外に売ったことがないから、どういう支払方法がベストかわからない」と。それで彼が持ちかけた条件は、「私のルアーを2個送る代わりに、日本のルアーを2つ送ってくれ」というトレードだったのだ。まさか、ルアーメーカーとトレードするとは思わなかったが、日本のルアーを研究したいというから送ってあげた。それで彼が送ってくれたのが、「Hawg Nose Crankbait」だった。

 ホグノーズ・クランクには2タイプあって、1つがフラットサイド。もう1つがこのラウンドタイプ。ホグノーズ・シリーズの特徴は、まず第一にウッド製であること。ロンさんは「基本的にハンドメイドだから、プラスチックのような量産は難しい。でもウッドでしか出せないよさもある。浮力とかね」とウッドクランクの特質を語っていた。
 このルアーの特徴はウエイトがお尻のほうにセットされていること。「ラウンドタイプでは自分の想像したアクションを再現できたが、フラットタイプでは後部にウエイトを置くとバランスが崩れてよくない」と漏らしていた。それで現在改良中なんだって。そもそも後方にウエイトをセットした理由は飛距離を出すためらしく、実際にキャストしてみたら、同サイズのウッドクランクより遠くへ飛んだ。
 そしてホグノーズクランク最大の特徴は、このなんともいえない鼻にあるんだって。「見かけはよくないけど、リップに当たった水圧が今度はこの特殊形状の鼻に当たって、さらにルアーをウォブリングさせる」とのことだが、確かにウォブリング幅は広い。ただしウエイトが後部にあるため、多少ノタノタとしたアクションになる。でも、個人的にはこのノタノタ感がたまらない。現在売られているクランクベイトはローリング系か、キビキビとした小さなウォブリング系が多い。ホグノーズ・ラウンドのように水中を我がもの顔でノタノタと泳ぐルアーは少ない気がする。もし僕がバスで、自分のテリトリーをノタノタと泳ぐヤツがいたら、即バイトするね。

 余談なんだけど、この“ホグ”というアメリカのルアー名によく使われている名称について解説しておこう。HAWGと書いて “一般的”にはホグと読むんだけど、これは南部訛りの英語を筆記した口語。正しいHAWGの発音は“ハーウグ”のような感じ。で、本来のホグの綴りはHOG。ホグとはブタ(野ブタ)のことで、南部ではバスのニックネームとしてホグと呼ぶ人が多い。昔、僕がアメリカ人と釣りをしていると、彼が「A hawg is jumping in the mud(ブタが泥の中で戯れている)」と言うから回りを見渡したが、ブタなどいないし、泥どころか、そこは湖の真ん中だった。彼が言ったのは「a bass is boiling on the water(バスが跳ねてる)」という意味だった。だったら最初からバスって言ってよ、と南部英語の難しさを感じたことを思い出した。
 
THORNWOOD LURES社・HAWG NOSE CRANKBAITの問い合わせはこちらから。

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