絶滅危惧種の実態知って、ゲンゴロウなど50匹を展示へ/小田原

 県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)で16日から、「およげ!ゲンゴロウくん」と題した水辺の昆虫を集めた特別展が開催される。ゲンゴロウは水田の農薬使用などで県内では1990年代に姿を消した。同館で、生きた状態の生物を大規模に展示するのは初めてという。

 生きた生物の展示は水槽10個に約50匹。低湿地に広く生息していた国内の水生昆虫は、護岸工事の普及や外来種の増加などで戦後に激減。多くは全国的に絶滅危惧種になっている。

 ゲンゴロウは体長約4センチで、死んだカエルなどを食べる。後ろ脚がボートのオール状になっていて泳ぎが得意。おしりを水面に出して息をする姿が愛らしい。

 一方、タガメは「水辺のハンター」ともいわれ、鎌のような腕で小魚を捕獲する肉食の昆虫。体長は約7センチあり、昆虫では最大種。腹部末端にある管をシュノーケルのように使って呼吸する。

 ゲンゴロウやタガメの生息数は水質環境の悪化を推し量る指標ともいわれている。いずれも汚染に弱く、タガメは県内で70年代には絶滅したという。

 同館は「多くの種が絶滅危惧種に指定されている。実態を知ってもらい、環境保護や生物多様性を考えるきっかけにしてほしい」と話している。

 特別展は夏休みの親子向け。世界的な標本や資料の展示のほか、期間中に講演会もある。11月6日まで。

 特別展の観覧料は大人200円、高校生ら100円、中学生以下無料。問い合わせは、同館電話0465(21)1515。 

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