知事見解「浜がけは人為的影響も」 水位操作や土砂減少 滋賀

 5月10~12日に県内を襲った季節外れの大雨で、彦根市新海浜の琵琶湖岸で砂浜が削られる「浜がけ」と呼ばれる現象が約1・5キロにわたって起きた問題で、嘉田由紀子知事は6日の県議会本会議で、県南部の瀬田川洗堰(あらいぜき)(大津市)の水位操作や、砂防機能を持つ永源寺ダム(東近江市)の土砂供給の減少などによる「人為的影響もある」とする見解を示した。

 浜がけは毎年見られるが、今回彦根市では、湖岸沿いに植えられていた防風林のマツや、県のレッドデータブックに登録されている植物「ハマゴウ」の根が露出するなど、大きな被害が出た。琵琶湖につながる瀬田川洗堰の水位を高めにしていたことから、大雨で水位が50センチを超えたことが原因として大きく、愛知川に永源寺ダムがあるため土砂供給が減少していたことも一因とみられている。

 嘉田知事は答弁で、「水位操作による高水位や砂防ダムによる土砂供給の減少など、人為的影響で発生した面もある」とし、対策として、湖岸に砂を補充するなどの対応をとったことを明らかにした。また、湖岸の砂の沖合流出を防ぐ突堤の設置区間を拡大するなど、新たな対策を検討する方針も示した。

 一方、瀬田川洗堰の水位操作について、知事は「春先に急速に(琵琶湖の)水位を低下させると、コイやフナの産卵、生育に支障がある恐れがある。浜がけ対策と生態系維持のバランスが難しい」と述べた。

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