外来植物駆除“切り札” 大学生ら「エイリアン・バスター」 滋賀

 琵琶湖とその周辺の外来動植物を駆除するために県が今年度から募集しているボランティア部隊「エイリアン・バスター」が18日、彦根市普光寺町の不飲川で活動をスタートさせた。会社員や大学生計約40人のボランティアが参加し、繁殖力の強い南米原産の多年草「ナガエツルノゲイトウ」の刈り取り作業を行った。ボランティアらは川につかり泥まみれになりながら、根気強く丁寧に“退治”していた。

 生態系に影響を及ぼす恐れのある外来動植物が県内でも相次いで発見されているが、繁殖力が高く、自治体職員だけでは駆除作業が追いつかないため、エイリアン・バスターは生態系維持の“切り札”として期待されている。

 この日は、県立大学(彦根市)の外来動植物駆除を目的としたサークル「県大バサーズ」のメンバーや、化学大手「積水化成品工業」(本社・大阪市)の社員ら計約40人がボランティアで参加した。

 駆除の対象となったナガエツルノゲイトウは、ツル状の茎を持ち、夏から秋にかけて小さな白い花を咲かせる。湿地や河川敷に生育するが、繁殖力が極めて強いため、茎の断片のみでも増殖できる。

 県内では平成16年に彦根市で初めて確認されて以降、大津市や草津市などの琵琶湖岸にも生息域を広げている。近年は川面を覆い尽くすほど繁殖し、水質汚濁の原因や生態系への影響が懸念されている。

 ボランティアらは、不飲川の約100メートルの範囲をカマなどを使って手作業で刈り取っていった。刈り取った断片が流れないように網を使ってきれいにすくい取った。2時間半にわたる作業で約100袋(縦約80センチ、横約40センチ)が満杯となった。

 県大バサーズ代表で、県立大環境科学部2年の曽我部共生さん(19)は「思った以上に泥の中に埋もれていて、根っこを引き抜く作業が大変だった。駆除の難しさを改めて実感した」と笑顔。積水化成品工業CSR推進部の林康さん(49)は「足場がぬかるんで動けなかったが、きれいになってすっきりした。今後も体力と時間の許す限り参加したい」と話していた。

 県自然環境保全課の担当者は「天候の悪い中で、多くの方に参加していただきありがたい。今後もボランティアの力を借りながら駆除活動に取り組んでいきたい」とした。

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