湖国の絶滅危惧46種追加 県が10年版レッドデータ本

 滋賀県は、県内で絶滅のおそれがある野生生物の現状をまとめた「県レッドデータブック2010年版」を発行した。琵琶湖の冬の味覚イサザや伊吹山地のヤコビマイマイなど県内にしか生息しない種も含めた46種を、最も危機にひんする絶滅危惧種に新たに指定した。


 レッドデータブックは環境省が刊行しているが、生物の状況は地域で異なり、滋賀県は2000年から5年ごとに独自にまとめている。継続的な発行は全国でも珍しいという。3版目の今回はコケ植物や地衣類なども対象に加え、掲載数は69種増えて1288種。選定基準や生態、減少要因を掲載した。
 琵琶湖固有種の魚で、すき焼き風鍋物「じゅんじゅん」がおいしいイサザは、降雪量の減少による水温上昇や深底部の貧酸素化で数が減り、絶滅危惧種に加えられた。ナマズ目のギギも産卵場所のヨシが失われ、新たに指定された。
 昆虫類のゲンゴロウやタガメも絶滅危惧種に加わった。生息地の池や水田の環境が悪化し、外来魚による捕食もある。伊吹山地の陸産貝類のヤコビマイマイは生息地が限られ、減少が著しい。
 県の鳥カイツブリやふなずしの原料となるニゴロブナは前回同様に希少種で、セタシジミは希少種から絶滅危機増大種になった。
 県自然環境保全課は「県民に身近だった種が個体数を減らしている。本を見て、環境保全の活動につなげてほしい」という。
 A4判583ページ。県内の主な書店で販売中。3360円。
Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞