アライグマ10年で1300匹捕獲 田辺市

 和歌山県の田辺市やJA紀南などが農作物被害を及ぼす特定外来生物アライグマの捕獲に乗り出して10年目。旧田辺市では2011年3月までに1300匹近くを捕獲した。アライグマの生態調査をしているふるさと自然公園センターの鈴木和男さんは「毎年の捕獲数に極端な増減が見られないことから、捕獲圧によって爆発的な増加は食い止められている」と分析している。


 市農業振興課によると、捕獲を始めた2002年度(8〜3月)の捕獲数は67匹だった。翌03年度は138匹となり、その後増減を繰り返し、06年度には172匹となった。09年度には200匹、10年度は179匹だった。全体の半数を0歳獣が占めており、その比率は年々高くなる傾向にある。02〜05年度の0歳獣が占める割合の平均は約46%だったが、06〜10年度は約49%に上昇している。0歳獣の割合が増えてきたのは捕獲圧によって成獣が減ったことが考えられるという。
 10年末までの捕獲を地域別でみると、中芳養が最も多く225匹を捕獲。次いで新庄215匹▽三栖171匹▽上芳養137匹▽稲成104匹▽万呂69匹▽上秋津69匹▽芳養47匹▽長野45匹▽秋津38匹▽秋津川25匹▽明洋22匹▽市街地22匹▽上野18匹▽伏菟野7匹—だった。
 旧町村の捕獲数は、10年度までに中辺路63匹、大塔51匹、龍神23匹、本宮4匹となっている。
 鈴木さんは「今後の課題は、被害が出なくても出没情報をもとに捕獲につなげること。地域の皆さんにはアライグマの出没に目を光らせてほしい」と話している。

 市農業振興課は絶滅を目指し、貸し出し用の捕獲おりを10年度に100基追加して計254基にした。常に200基以上が貸し出されている状態で「これからトウモロコシやスイカが狙われる。アライグマを見掛けた場合は連絡してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同課(0739・26・9930)へ。
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