琵琶湖の外来魚 22年度の回収量、過去最高 滋賀

 ■啓発活動、釣り大会増加で
 琵琶湖で、平成22年度のブラックバスやブルーギルなど外来魚の回収量が前年度を3・3トン上回る21・5トンとなり、過去最高を記録したことが県のまとめでわかった。県琵琶湖レジャー対策室は「“外来魚リリース禁止”といったのぼりを立てるなどの啓発活動で外来魚回収ボックスが釣り客に浸透してきた。また、民間団体による釣り大会が増えたことも影響したのではないか」としている。


 県は琵琶湖の生態系を保全しようと平成15年、釣り上げた外来魚の再放流を禁止する条例を施行した。県内各地の湖岸近くに回収ボックスを設置し、湖の中にもいけすを作って、釣り客に回収を呼びかけてきた。回収ボックスは今年3月末現在66カ所、いけすは29カ所設置されている。
 回収量は15年度は9・6トンだったが、19年度が15・1トン、20年度が17・4トン、21年度が18・2トンとなるなど年々増加を続け、22年度に過去最高を記録した。回収される外来魚はブルーギルが約8割を占めているという。
 回収量が増加した理由として県は昨年の4月〜6月に週末の天候のよい日が続き、釣り客が増加したことをあげている。また、団塊の世代が定年退職を迎え、平日の釣り客が増加したことも要因の一つという。
 このほか、企業など民間団体による釣り大会の開催数増加も背景にある。県が釣り竿(ざお)を無料で貸し出すなどしており、昨年度は20団体1348人の参加があった。
 県琵琶湖レジャー対策室の担当者は「釣りを通して、より多くの人に楽しみながら琵琶湖の環境保全に取り組んでもらえればありがたい」と話している。
 琵琶湖の外来魚 北米原産で全長40〜60センチほどに成長するブラックバスの一種、オオクチバスは琵琶湖では昭和49年に彦根市沿岸で初めて確認され、58年ごろに大繁殖した。同じ北米原産のブルーギルは琵琶湖では40〜50年にかけて散見され始め、平成5年に南湖を中心に大繁殖した。ブラックバスの一種、コクチバスは平成7年に琵琶湖沿岸のマキノ町で確認され、琵琶湖での繁殖は確認されていないが密放流と思われる個体が琵琶湖以外の河川やダムで確認されている。これら外来魚の繁殖の結果、ニゴロブナやホンモロコの卵と稚魚など水産資源が食べられ、固有種の生態系に影響を及ぼしている。
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