人類が文化的な生活をおくるようになって以来、紙に文字を記すというもっとも簡素かつ確実な伝達方法は、私たちの生活に欠かせないものになっています。当然、その伝達方法を用いた本は、マルチメディアが話題になっている現代においても、そして、将来においても重要なメディアであるといえるでしょう。
 辞書、辞典、教科書、参考書、実用書、趣味の本、情報誌、文芸書、商業カタログ、コミック……。教養と知識を与えるものから娯楽やビジネスを目的とするものまで、本というメディアの目的がさまざまなら、その体裁もまた多岐に及んだものが要求されます。
 このさまざまな要求に熟練された技術と最新テクノロジーで応えるのが、私たち製本加工業者の使命だと考えています。
 よい本を創るためには、当然ながらよい環境が求められます。私どもでは社員一人一人が安全かつ円滑に仕事を進められるように、最新の製本加工機械の導入や福利厚生の充実をはかっております。
 
代表取締役社長 菅原 廣吉
 かつて製本は、熟練の職人の手によって行なわれていました。しかし現在ではハイテクノロジーを駆使した製本機械によってその技術が受け継がれ、これにより大量の本を確実に、そしてより美しく仕上げることが可能になっています。
 このことにより、経験の無い方でも短期間でノウハウを学ぶことができ、さらに本を製作するという社会的貢献度の高い事業の一員として自覚を持つことができるのです。
 本が読み手に渡るまでには、企画立案、原稿作成を出発点として、実に様々な行程を経なくてはなりません。
 出版社や編集プロダクションを出発点とし、印刷工程、製本行程を経て、ようやくゴールである書店などへと辿り着くのです。
 その製本行程も大きく2つに分けられます。辞書などのようにページ数が多く、ハードカバーがつけられた上製本行程と、雑誌や教科書のように比較的ページ数が少ない並製本行程です。
●辞書・辞典・医学書・絵本・図鑑など上製本の場合
 1.印刷 2.断裁 3.折り 4.貼り込み 5.丁合 6.綴じ 7.背固め 8.三方断 9.バッキング・本固め 10.表紙クルミ・ホーミング
 
●教科書・雑誌・問題集・カタログなど並製本の場合
 1.印刷 2.断裁 3.折り 4.貼り込み 5.丁合 6.バインダー 7.三方断 8.仕上げ
 当社では上製本の2〜5 (6工程を松島製本グループ・(有)仙水社で行なっています)、並製本の2〜8までを行なっています。最新の設備を備えた製本技術、そして極力のオートメーション化を図っている当社の製本処理能力は、業界内でも非常に高い評価を得ています。
印刷された紙の束(刷り本と呼ばれています)を切る断裁機と紙の束と揃える突き揃え機、そして切り終えた紙の束を自動的に積み重ねていく機械(オートスタッカー)。すでに大部分の作業が機械化されています
折り機。断裁された紙を2、3、4回と折ることによってそれぞれ8、16、32ページ分の折り丁を作っていきます。現在では機械化されており、最新の折り機では1時間に1万枚以上の折りを作ることが可能です
丁合機。折り丁を最終的なページの順番どおりに重ねていく大型機械です。上製本の場合はこの次に綴じ加工へと進みますが、並製本の場合はこの丁合機から、バインダー、三方断、仕上げまでが連結されています
仕上げを行なうのがこのトライオート。三方断が終わった本にカバーやスリップ、帯などを自動的に装着します。最近までこの工程は手作業でしたが、当社では早い時期からの導入により作業効率を高めています
 工場総面積約1000坪という余裕ある職場環境に加えて、社員寮および社員食堂、近隣駅からの送迎シャトルバスも完備。また、社会保険、厚生年金、失業保険、退職金制度もあります。
 「充実した仕事は、充実した職場環境でこそ成し遂げられる」。この言葉は当社の企業理念でもあります。
 また、新座市障害者福祉センター運営委員会委員を兼任している社長は、ハンディキャップを持つ方々の雇用にも積極的に取り組んでおり、現在も数名の方が在籍しています。
●昭和50年10月 本社所在地に現代表取締役社長菅原廣吉が有限会社松島製本を設立
●昭和57年12月 埼玉県新座市に松島製本第2工場を建設
●昭和63年10月 株式会社松島製本と社名を改め、組織の変更とともに製本加工業務を拡大
●昭和60年3月 埼玉県新座市に現代表取締役社長菅原廣吉が株式会社富士見ブックセンターを設立
●平成2年12月   埼玉県新座市に松島製本第3工場を建設
●平成4年8月   埼玉県新座市に富士見ブックセンター第2工場を設立、製本業務を拡大
●平成8年4月    富士見ブックセンターに新事業となる書籍雑誌編集部門を設立、組織の変更を行ない現在に至る
松島製本
名称 株式会社 松島製本
所在地 本社/埼玉県新座市馬場1-1-12
営業所/同上
代表者 取締役社長 菅原 廣吉
設立 昭和50年10月21日
資本金 1000万円
社員数 男28名、女15名
事業内容  辞書および一般書籍の製本加工業全般
富士見ブックセンター
名称 株式会社 富士見ブックセンター
所在地 本社/東京都練馬区富士見台2-8-12
営業所/埼玉県新座市馬場1-1-12
代表者 取締役社長 菅原 廣吉
設立 昭和60年3月14日
資本金 1000万円
社員数 男9名、女6名
事業内容 

一般書籍、参考書、商業カタログなどの製本全般

松島製本グループ
 株式会社 松島製本
 株式会社 富士見ブックセンター
 有限会社 仙水社
      東京都板橋区成増5-9-3

株式会社 松島製本 住所:埼玉県新座市馬場1-1-12 電話:048-478-2400(大代表)
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