ハードストラクチャー(hard structure): ウイードのような水生植物ではなく、岩、リップラップ、テトラポッド、杭、取水塔など堅いストラクチャー。
ハードベイト(hard bait): プラグのこと。プラスチック製でインジェクションを使用した大量生産モデルもあれば、ウッド製の手削りルアーもハードベイトのタイプに属し、ソフトプラスチック・ベイト以外のものを総称してハードベイトと呼ぶ。スピナーベイトハードベイトに含むアングラーも中にはいるが、それはワイヤードベイトとしてタイプ分けができる。
ハードボトム(hard bottom): 砂地ではなく、岩や砂利、岩盤、リップラップなど、堅いマテリアルがあるボトム。
バーブ(Barb): ワームフックについている“返し”の部分。ワームにフックをセットしたときに、ワームからフックがズレることを防いだり、魚がかかったときにバレないようにする役目も持っている。
バーブレス(Barbless): フックに“返し”がないタイプのもの。自分でプライヤーなどを使用し、バーブを潰してバーブレスにしたり、また最初からバーブレス仕様のフックも発売されている。「素早いフック外し」や「魚を傷つけない」というアングラーの意向により、バーブレスが存在する。 パイル(pile):
杭のこと。 パイロットルアー(pilot lure): アングラーが釣りをしようとエリアに到着したとき、バスの反応をみるために最初に投げるルアー。手返しよく広範囲を攻略できるルアー、バイブレーションプラグやスピナーベイトなどを指すことが多い。 バジング(buzzing):
ガーグリングの項を参照。 パターン(pattern): 1) バスフィッシングをする上で、バスの状態を一定の法則(パターン)に当てはめ、その法則に基づいてスポットやルアーを考えていくこと。またはその行為を指す。2)ルアーの模様。 バックウォーター(back-water):
リザーバーの最上流部周辺や、源流が流れ込んできる周辺を示す。 バッグリミット(bag limit):
トーナメントにおいてウエイインに持ち込んでよい魚の尾数。それぞれのトーナメントでバッグリミットが異なる。 バット(butt):
ロッドのグリップの上の部分。 パドルテール(paddle tail):
ワームのタイプ。ボートのパドル(オール)のようなシェイプのテールが特徴。ビーバーテールともいう。 バレットシンカー(bullet
sinker): 発音違いでブレットシンカーと呼ばれることもある。拳銃の弾(ブレット)に形状が似ていることから、この名称がついたといわれている。すべてのバレット系シンカーのことを総称してバレットシンカーと呼ぶこともある。中通しのオモリで、テキサス・リグやキャロライナ・リグに使用される。アメリカ・カリフォルニア州のプロポジション(条例)により、鉛の使用が制限されてきているのもあり、基本的には鉛製であるが、次世代ブレットシンカーは、タングステン製やブラス製のものが主流になると考えられる。バレットシンカーの中には鉛を剥き出しで成型してあるものもあれば、塗料で周りをコーティングし
てあるものも存在する。 バンクフィッシング(bank fishing): 岸釣り。オカッパリと呼ぶこともある
ヒートン(screw eye): オールドルアーに用いられたラインアイの金具。現在でもハンドメイドルアーをはじめ、多くのプラスチック樹脂製の量産ルアーにも使用されている。ちなみに、この「ヒートン」という名称がどこからついたものなのかは不明のため、現時点も調査中。アメリカのオールドルアー・コレクターの知人によると、英語ではスクリュー・アイと呼ばれているらしい……。
B.A.S.S.(Bass Anglers Sportsman Society):
ビー・エー・エス・エスと読む。アメリカ人の中には、そのまま“バス”と発音する人もいる。全世界最大のバスフィッシング・トーナメント団体。基本的に150人のトッププロから形成されるバスマスター・ツアー(Bassmaster
Tour)に加え、アメリカの3つの地域に分けで開催されるオープン(Western Open、Central OpenとEastern Open)。さらに、それぞれの州にフェデレーション(Federation)というトーナメントも設け、年に1度、それぞれの大会から勝ち上がった選手が世界一を決定する大会、バスマスター・クラシック(Bassmaster
Classic)が開催される。また、日本、イタリア、ジンバブエにもB.A.S.S.当局より認められたフェデレーションがあり、ここから勝ち上がれば、クラシックに出られる道もある(バスマスター・クラシックも参照に)。さらに、同団体は年間10回発行のバスマスター・マガジン(BassmasterMagazine)も発行しており、この雑誌は完全年間購買というより、B.A.S.S.のメンバーになると自動的に送られてくるメンバー会報誌のようなものだ。しかし、内容はテクニック面からB.A.S.S.のトーナメント時期まで幅広く、一説に発行部数は70万部といわれているモンスターマガジンだ。
ビーズ(Beads): テキサス・リグやキャロライナ・リグに使用するアイテムで、シンカーと抱き合わせでセットするので、カチカチとサウンドが出る。また、キラキラと光り、少なからずビーズに当たった光の反射でも魚をアトラクトしている。ガラス製のものやプラスチック製のものがある。 ピッチング(pitching):
ルアープレゼンテーションの方法。ロッドを振りかぶることなく、ロッドティップを下から上へと振り上げる力のみでルアーを飛ばすキャスティング方法。スポットがアングラーから比較的近いときに多用される。着水音も小さい。
ビジブル・ストラクチャー(visible structure): 目に見えるストラクチャー。冠水植物、抽水植物、また抽水しているハードストラクチャー(杭、橋脚、取水塔など)のこと。
PEライン(Poly-ethylene line): ポリエチレン製のブレイデッドライン(より糸)で、吸水性や伸びがなく、直線引張強力では、ナイロンラインのおよそ2〜2.5倍。ゆえに、ラインの中では一番アタリが伝わりやすいと考えられる。価格は高めではあるが、耐久性から考えると、お値打ちなのかもしれない(釣行毎にラインを巻き変えたいアングラーには不向きか!?)。
ピッチング(pitching): キャスティングの方法。ルアーをロッドを握っていない手に持ち、ロッドティップを下から上に手首の返しで持ち上げ、低い弾道でスポットへとプレゼンテーションする方法だ。アキュラシーがよく着水音も小さいが、飛距離はでない。手返しのよさがポイントである。 ヒラ打ち(flashing、fluttering):
ルアーのテクニックの名称。ルアーがストラクチャーにノックすることで、スイミングバランスが崩れ、ルアーがヒラリと反転した状態になること。 プリフィッシュ
(pre-fish): プラクティスの類義語。アメリカ人アングラーは、 プラをこう呼ぶことが多い。 ファームポンド(farm
pond): 農畜用の池。溜め池。 ファストムービングルアー(fast moving
lure): 手返しのよいルアー。スピナーベイトやクランクベイト。 ファストリトリーブ(fast
retrieve): 手早くリールを巻き上げること。 フィーディング(feeding):
バスがエサをとること。 フィッシング・プレッシャー(fishing pressure):
アングラーによってバスがルアーを警戒すること。このフィッシングプレッシャーが高いフィールドでは、バスを釣るのが難しいとされる。 フィネス(fineness):
一般的には、ライトリグのことをフィネスという。しかし、とあるアングラーは通常、重めのシンカーを使用していたとすると、軽めのシンカーを使うことをフィネスと呼ぶこともある。ビッグダイビングクランクを頻繁に使用するアングラーにとっては、タイニー系プラグを使用することも、フィネスにあたるらしい。 フェザーリング(feathering):
ベイトリールでサミングがあるように、スピニングリールを使用時にルアーが適正な距離に着水するよう人差し指で軽くラインを触れること。 フォールターンオーバー(fall
turn over): 気温が降下するとその影響で表層近くの水が冷たくなる。冷たくなった水は質量が重くなるので沈む。すると、水温が保たれたままだったボトム付近の水の層が表層付近の水に押され、下にあった水と入れ代わる現象。寒くなりつつある秋によく発生すること、また、夏の間に湖底にたまった水質の悪い水が巻き上げられることでバスの活性が下がることから、ターンオーバーといえば秋、つまりフォールという名前がつけられることが多い。しかし、ターンオーバー自体は季節を問わずに発生するといわれている。
フック(hook): 釣りをするために、必要不可欠なアイテム。多彩なサイズやシェイプは、その用途によって使いわける。代表的なフックのタイプには、ストレートタイプ、オフセットタイプ(ワイドゲイプ、ナロウゲイプなど)、マスバリがあり、細軸、太軸と例を挙げると切りがないほど多い。写真も参照。
●ストレートタイプ 従来、もっとも一般的であったソフトベイト用フック。今は、オフセットの方が一般的になっている。シャンクのアイよりにワームキーパーがついているが、ケンとも呼ばれている
●オフセットタイプ 現在のバスフィッシングにおいて、もっとも一般的なフック。ソフトベイトのスイミングバランスとズレを防ぐ役目や、ストラクチャー回避能力向上を目的にカウンターバランス(counterbalance:外に重心を持つの意)で再現したタイプのフックだ。ワイドゲイプはグラブのようにファットな、ナロウゲイプはスレンダーなソフトベイトにセットしたい
●マスバリ 本来、マス釣りに使用されていたフックをバスフィッシングに導入。ワームセッティングはいわゆる“ちょん掛け”で使用し、センシティブな釣りの展開時に使われることが多い。使用目的は、スプリットショットやダウンショットが多い。
フックポイント(hook point): フックの先端の尖った部分。
フットボールヘッド(football head): ジグヘッドの項を参照。 フライ(fry):
稚魚、小魚の群。 フライ(fly): 毛バリ。 プライマリー(primary):
「第1級の〜」 の意味。バス釣りでは、プライマリー・エリア(第1級エリア)やプライマリー・メソッド(第1級メソッド)、プライム・タイム(もっとも注目したい時間帯)などのように使われることが多い。
ブラスシンカー(brass sinker): ブラス(真鍮)製のバレット系シンカー。ビーズを用いたテキサスリグを使用した場合、ブラスシンカーをコンビネーションさせると、ハイピッチのサウンドがえられる。 プラクティス(practice):
トーナメントのために、事前にそのトーナメント・レイクで釣りをして、バスのコンディション、ルアーチョイス、トーナメント中に釣りをするエリアなどを見極める練習のこと。大きなトーナメント団体の大会には公式プラクティス・デイが設けられている。トーナメントには“トーナメント期間”というものがあり、実際の大会期間の前に公式プラクティス日がある。この公式プラの前はオフリミット(off
limit)という期間があり、そのトーナメントに参戦している選手はそのレイクで釣りをしてはいけないルールになっている。ゆえに、オフリミットからトーナメント最終日までが1つのトーナメントの区切りと考えられている。アメリカの大会ではオフリミットの初日から公式プラの初日までは約1〜2週間。このオフリミット以前にそのレイクでプラをすることをプリプラクティス(pre-practice)、またアメリカ人の多くはプリフィッシュ(pre-fish)と呼ぶ。 ブラシガード(brush
guard): ラバージグに搭載されているブラシの束で、根ガカリを防止用のもの。 ブレード(blade):
スピナー、スピナーベイトやジグスピナーなどに搭載されている薄い金属片。リトリーブ中に回転することで、キラキラと輝いたりバイブレーションすることでバスにアピールする。ブレードの形状には名称があり、コロラドタイプ、インディアナタイプ、ウィローリーフタイプなどがある。特にスピナーベイトに搭載されているブレードで1枚のものをシングルブレード、2枚のものをタンデムブレード(tandemとは2つの異なるものが重なったの意)と呼ぶが、現在は一般的にダブルブレードと称されることが多い。タンデム仕様のスピナーベイトは、コロラドブレードとウイローリーフブレードなど、異なる形状のブレードのコンビネーションとなっていることが多い。
●コロラドブレード(colorado blade): ブレードタイプの中ではもっとも丸型のタイプ。そのため、リトリーブ時の抵抗やバイブレーションが強いが、スローリトリーブでも安定した回転をするのが特徴。ただし、抵抗が大きいため浮き上がりも早い。
● インディアナブレード(indiana blade): コロラドブレードより細長い形状をしており、コロラドタイプに続いてリトリーブ時の抵抗やバイブレーションが強いことが特徴だが、浮き上がりはコロラドタイプほどではない。
●ウィローリーフブレード(whillowleaf blade): 3タイプの中ではもっとも細長い形状で、ウィロー(ヤナギ)のリーフ(葉っぱ)の形に似ていることからこの名がつけられた。幅が狭いためリトリーブ時の抵抗が少なく、一定のレンジをトレースするときに多用される。
ブレイク(break): カケアガリのこと。 フレンチフライ(French
fly): 寸胴でキャタピラータイプのソフトベイトの俗称。 フローター(float
tube): フロートチューブを参照。 フロートチューブ(float tube):
釣り専用に作られた浮き輪。普通の浮き輪では釣っているときに安定性に欠けるため、フロートチューブには内側に尻当てがあり、それに座った状態で水面に浮いた状態を保つ。また、アングラーはチェストハイのウエーダーを履き、足にはフィン(足ヒレ)をつける。チューブ自体の素材はゴムが一般的で、トラックのタイヤに使用されているチューブが流用されている。ゴム製のチューブではルアーのフックが刺さるなどで穴が開くこともあるので、現在ではチューブ以外の素材で作られた“沈まない”フロートチューブもある。
フロリダシンカー(Florida sinker): バレットシンカーの内部に加工の段階で、ラインを通すためのビニール管とその周りにスプリングのようなものがついている。このスプリングをソフトベイトの先端にねじ込んで埋めることで、シンカーとソフトベイトを一体化させる役割があるのだ。ヘビーカバーが多く、フリッピングを多用するフロリダで考案されたといわれている。
フロリダリグ(Florida rig): トップページ、「ベーシックリグ」からフロリダリグの章を参照。
フロロカーボンライン(Fluorocarbon line): フッ化炭素を原料にした単繊維ライン。高分子構造のため、ナイロンラインのように伸びが少なく、堅く、沈む。また、吸水による劣化も少なく、根ズレにも強く、巻きぐせもつきにくい。英語の発音では、「flu・o・ro・car・bon」と区切ることができる。そのため、本来の発音としては、フル・オ・ロ・カー・ボンに近い(?)。
ベジテーション(vegetation): 草木。バスフィッシングにおいては、すべての水生植物を指す。
ヘビ常(heavy tsunekichi rig, heavy down-shot rig):
ヘビー・常吉リグの省略。ヘビーダウンショットリグの項を参照。 ヘビーカバー(heavy cover):
カバーが分厚いスポット。 ヘビー・ダウンショットリグ(heavy down-shot rig):
重めのシンカーを使用したダウンショットリグで、ベイトタックルで使用されることが多い。 ベンド(bend):
基本的に、曲がったものをベンドという。バスフィッシング用語では、?フックの(シャンクとフックポイントの間の)曲がった部分。?河川の曲がったエリア。自分が川の流れてくる方角に立ち、その川が右に曲がっているとする。その曲がっている部分、左岸のスポットを“アウトサイド・ベンド”といい、右岸を“インサイド・ベンド”という。
ボトム(bottom): 湖底のこと。 ボトムバンピング(bottom
bumping): ワームやラバージグのテクニックの呼称。バンプには「こぶ、こぶを作る、持ち上げる」の意があり、ルアーをボトムで「持ち上げて、落とす。持ち上げて、落とす」をトントントンと繰り返すテクニックだ。
ポンド(pound test): ライン強度を示す表記、記号。basswaveでは、基本的にラインはポンド表記(lb)で進める。国内で従来から用いられている「号」表記は、ラインの直径基準の表記であるのに対し、ポンドは「ラインが切れる重さ」と、ライン強度の限界を示している。たとえば、1号は4lb、3号は12lb、4号16lb。号数の4倍数でポンド表記がわかる。 |